気ままな生活

♪音楽と書物に囲まれて暮らす日々の覚え書♪  

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アレン・スティール 『Avengers of the Moon』(キャプテン・フューチャー小説) (1)あらすじ

エドモンド・ハミルトンの<キャプテン・フューチャー全集>は何度も読んだけどまだ読み足りないので、スタートレック小説みたいにファンやプロの小説家が書いたオリジナル小説が読みたい。

ハミルトン没後に発表されたキャプテン・フューチャーのオリジナル小説は、翻訳者の野田昌宏が書いた『風前の灯!冥王星ドーム都市』(創元SF文庫の『キャプテン・フューチャー全集』に収録ずみ)があるくらい。これはSFマガジンに掲載された時に読んだけど、私にはそれほど面白くはなかった。

最晩年のキャプテン・フューチャーとジョオンの最後の旅”GROW OLD ALONG WITH ME by Rick Brooks ~ The last Captain Future story?”(2000年)というわずか数頁の短編が海外のファンサイトに掲載されている。これは短いながらも心に残るストーリー。
ハミルトンの短編『太陽の子供たち』の続編みたいなお話で、カーティスとジョンは無事に晩年を迎えたが、カーティスはすでに手が震えてコメットの操縦もできないほど老いており、2人は”太陽の子供”になって、永遠に生きる世界へと旅立っていった。全編に静寂さと淋しさが漂い、しみじみとした余韻が残るエピローグ。でも、カーティスとジョオンを失い、後に残されたサイモン、グラッグ、オットーが月へと帰っていくラストは胸が痛む。

ヒューゴー賞を受賞したアラン・スティールの中編小説『キャプテン・フューチャーの死』は、ハミルトンの「キャプテン・フューチャー」とは全く別人のキャプテン・フューチャーが主人公。SFマガジンの1997年1月号に翻訳が掲載されていた。
ハミルトンの”キャプテン・フューチャー”をオマージュしたところがあるらしいので、そのうち読んでみたい。

ようやく見つけた新しいキャプテン・フューチャー小説は、そのスティールが書いた『Avengers of the Moon』(月の復讐者たち)。
↓の紹介記事に書かれているあらすじと米国amazonのレビューを読んで面白そうだったので、ペーパーバック版をすぐに購入。
300頁くらいあるけど3日で全部読んでしまい、もう一回読み直したほど面白かった。今まで読んだペーパーバック小説のなかでは、一番好きなスタトレ小説の『Imzadi』と同じくらいに気に入っている。

Updating Pulp Adventures: Two Captain Future Stories by Edmond Hamilton and Allen Steele[Tor.com]

Avengers of the Moon (Captain Future)Avengers of the Moon (Captain Future)
(ペーパーバック版:2018/4/17)
Allen Steele


出版社はTor Books。原版のハードカバーは2017年4月発行。
このペーパーバックは、普通の安いペーパーバックとは違って、大判(15cm×22cm)で行間も広くてとても読みやすい。

『Avengers of the Moon』の舞台は23世紀末~24世紀初頭の頃の月、火星、地球。デネブ人遺跡の謎や宇宙を飛び交うワープドライブ搭載の宇宙船とかSFらしい仕掛けはあるけど、メインストーリーはリベンジ話と、火星の分離独立運動と武力闘争に政府転覆という陰謀がらみの話。SF小説というよりも太陽系を舞台にしたハードボイルド小説を読んでいる気がする。

ハミルトンが書いた原作の設定(時代、技術、キャラクターのプロフィール等)を大幅に変えてはいても、登場人物は原作のメインキャラクターばかり。カーティス・ニュートン(文中ではCurt Newton)にサイモン・グラッグ・オットー、惑星警察機構のエズラ・ガーニーとジョオン・ランドール、太陽系連合政府カシュー主席、悪党のビクター・コルボに火星の魔術師ウル・クォルンとヌララ。おなじみの顔ぶれという安心感がある。

主人公は21歳のカーティス・ニュートンで、彼が太陽系のヒーロー”キャプテン・フューチャー”となるまでの成長物語。カーティスが孤児になった経緯や月面の生活、登場人物の性格や会話の描写などが詳しくて、ハミルトンが生み出したキャラクターがずっと身近に感じられる。
ハミルトンの世界とはキャラクター設定も背景もかなり違うので、登場人物たちがこういう考え方や行動はとらないだろうと思う部分は多数あるけども、(スタトレの新映画シリーズがケヴィン・タイムライン(並行宇宙)の話にしているように)原作とは全く異なる世界の新しいストーリーと割り切って読めば気にならない。

スティールが書いている後書きでは、子供の頃に表紙の絵に魅かれて父親に買ってもらった『月世界の無法者』を読んでから、”キャプテン・フューチャー”のファンになったという。
日本版のアニメにも言及があり、意図的にそのアニメを参考にせず、原作のパルプ小説からインスピレーションを得ているので、「OthoはOttoと改名されたコミックリリーフではない、サイモンはロボットではない、グラッグはバカではない、ジョオンは頼りない金髪美人ではない、子供のコミックリリーフであるケン・スコットは存在しない」と書いている。アニメのキャラクター設定にはかなりネガティブだと思う。
ハミルトンもスティールも原文では”Otho”と表記しているので調べてみると、英語の”Otho”(第7代ローマ皇帝の名前)は日本語で「オト」という表記になるらしい。野田昌宏の翻訳自体が原作の”Otho”を「オットー」と訳しているので、表記の違いはアニメ版の責任ではないし、日本語ならオットー(英語表記なら”Otto”)の方が発音しやすくて自然に聞える。

<目次>
PROLOGUE: The Solar Age
PART1: Encounter at the Straight Wall
PART2: Twenty Years Before
PART3: The Senator of the Lunar Republic
PART4: The Photon Express
PART5: The Search for the Magician
PART6: Fire on the Mountain
EPILOGUE:The Coming of the Futuermen
Afterword



[注意!以下では、時代・キャラクター・技術的な設定とストーリーについて詳しく書いてます。]

PROLOGUE: The Solar Age
<時代設定>
ハミルトンの原作よりも300年ほど未来の太陽系では、金星からセドナに至る惑星や衛星に(金星人や火星人のような)原住民はおらず、それぞれの環境に適応するように地球人を遺伝子改造した”人間のcousin(いとこ)”である”Homo Cosmos”が植民している。
月ではルナ共和国(Lunar Republic)が成立し、住宅・商業施設に宇宙港、鉱山採掘場、惑星警察機構の拠点などに加えて、デネブ人が太陽系に残した唯一の遺跡”Straight Wall”が存在する。
無線通信手段として、”Anni”という端末が脳内にインプラントされており、身分証明として個人識別IDのtatto(入れ墨)が腕に熱転写されている。
太陽系の惑星・衛星の住民は、遺伝子改造された人間(の子孫)が移民した人々なので、言語は太陽系内で共通と思われる。

(原作では、デネブ人が太陽系に植民したのがわかったのは『時のロストワールド』、デネブ人遺跡が発掘されたのは『人工進化の秘密』で、月でも火星でもなく天王星の衛星地チタニア。太陽系内の惑星や衛星には原住民が住んでおり、体の構造・言語・文化などが異なる。この時代には遺伝子改造された人間自体が生まれていない。月面にはカーティスたち以外に居住者も施設も存在していない。)


<あらすじ>
PART1: Encounter at the Straight Wall
22歳のカーティス・ニュートン(愛称カート/Curt)は、百万年ちかく昔に月面に残された謎のデネブ人遺跡”Straight Wall”に刻まれたペトログリフ(岩石や洞窟の壁面に刻まれた彫刻)に子供の頃から魅せられていた。
”Straight Wall”を保存するためのモニュメント完成記念式典を見に行ったカーティスは、ルナ共和国上院議員ヴィクター・コルボと太陽系連合政府主席ジェーイムズ・カシューの演説を聴いていた最中に、同伴していたアンドロイドのオットーからカーティスの両親を殺害した命令を下したのはヴィクター・コルボだと告げられる。
その時、警備にあたっていた惑星警察機構(Interplanet Police Force,IPF)のMarshalエズラ・ガーニーとInspectorジョオン・ランドールは、ドローンで監視中に挙動不審だったカーティス(”ラブ・ケイン”の偽名を使っていた)とオットーを尋問するが、拘束せずに解放する。
亡き両親が残したレーシング用宇宙ヨット<コメット>でティコ・クレーターの地下深くに隠されたホームへ帰る途中、小型宇宙艇で尾行していたジョオンに気づいたカーティスとオットーは<ファントムデバイス>を使って<コメット>を不可視化したため、ジョオンは彼らを見失ってしまう。

PART2: Twenty Years Before
ホームに戻ったカーティスは、円盤状のドローン上に脳だけを格納した親代わりのサイモン・ライトから、両親の死の真相を初めて告げられる。
-ロジャー&エレーヌ・ニュートン夫妻はアンドロイドの開発のため、裕福な実業家のコルボから膨大な資金提供を受けていた。当初、アンドロイドは不治の癌に侵されたサイモンの新しい体として開発中だったが、コルボの目的は負傷した兵士の脳をアンドロイドに移植して、奴隷のような不死身の兵士を作り上げることであり、軍事組織と契約すれば巨額の富が得られるからだった。
コルボの意図を知ったニュートン夫妻は、アンドロイドを開発したとしても、闇組織との繋がりを噂されるコルボにいずれ消されるかもしれないという恐れを抱き、死の淵にあるサイモンを連れて、保有する宇宙ヨット<コルネット>(月到着後に<コメット>と改名)で廃墟となっている月の研究施設に隠れることにした。あらかじめ建設ロボットをリースしてティコ・クレーターに地下施設を建設し、日常生活に必要な仕事を任せるため現場監督ロボットのグラッグだけを買い受けた。
月面到着直後にサイモンが瀕死状態となったため、アンドロイドが完成するまでの一時的な処置として、サイモンの脳をドローンへ移した。
月へ向かう途中でヨットが爆発したように見せかけてコルボを欺こうとしたが、数カ月後にコルボは夫妻の隠れ家を突き止めて、手下2人を連れて月へやって来た。
夫妻はサイモンは病死しアンドロイドの創造は失敗したとコルボに嘘を言う。激怒したコルボは手下に夫妻を射殺され、その場に居合わせたロボットのグラッグが手下2人を片づけたが、コルボは爆弾を残して逃走。爆発により現場一帯は破壊されたため、手下の身元もわからず、サイモンはコルボの犯罪を立証することができない。
爆破された部屋から数メートル地下深くの部屋で、1歳にもならないカーティスとバイオクラスト(細胞塊)状態のオットーと一緒に隠れていたサイモンは監視カメラで一部始終を目撃し、息絶えて床に倒れているニュートン夫妻に復讐を誓う。-

両親の死のいきさつを全て知ったカーティスは、殺人の罪を問われることなく政治・経済に成功したコルボを目の当たりにして、両親を失い月で孤独な生活を送り、人間とのかかわり方もわからずに奇抜なふるまいしてしまう自分の生い立ちを顧み、サイモン・グラッグ・オットーに受けた教育や格闘技の訓練の目的がコルボへの復讐のためであり、それが定められた道だと思いコルボ暗殺を決意する。

PART3: The Senator of the Lunar Republic
月面のアームストロングクレーターにあるコルボ邸へグラッグとともに忍び込んだカーティスは、偶然にもカシュー主席暗殺のためライフルを構えている黒づくめの男に遭遇し、銃撃を阻止するため暗殺者と格闘する。
主席の身辺警護に当たっていたジョオンの緊急警報を受信し、その格闘現場に出くわしたエズラは暗殺者を射殺し、カーティスも拘束する。カーティスは、通信用ノードとして機能する指輪とAnni(頭に埋め込まれた通信端末)を通じたサイモンの指示に従い、”自分はプロフェッショナルなトラブルシューター(紛争解決人)として事前に暗殺計画の情報を入手し、阻止するために潜入した”と説明する。本名を明かさず”キャプテン・フューチャー”と名乗るカーティスが暗殺者を阻止したことがわかり、警備責任者のエズラだけでなく、その場に居合わせた主席とコルボにも感謝される。
その後別室で主席(とエズラとジョオン)の前で、両親を殺害したコルボを捉えて裁判にかけるためにやって来たのだと告げるが、コルボ暗殺が目的だったことは明かさなかった。

カシュー主席暗殺を阻止したことがきっかけで、カーティスは一時的に惑星警察機構の極秘エージェントに任命される。カーティスの任務は、暗殺者が属する火星人の組織”Sons of Two Moons”、その指導者で火星の犯罪組織の首領として大きな影響力を持つ”火星の魔術師”ウル・クォルン、火星の分離独立を目指す武装組織”Starry Messenger”、(クォルンとのかかわりを主席たちが疑っている)ヴィクター・コルボたちの関係と動向を探ることであり、サイモン、オットー、グラッグと監視役のジョオンとともに火星へ向かう。(この時点では、クォルンとコルボの関係は誰も知らない)

PART4: The Photon Express
コルボ邸でカーティスの打ち明け話を盗み聞きしていたコルボは、カーティスたちを阻止するための破壊工作を企む。
レーシング用宇宙ヨットのために性能の低い<コメット>は惑星間航行するには速度が遅く、惑星離脱速度も出せないため、全長数百メートルの巨大宇宙フェリー(太陽風を利用して航行するビームシップ)<リイ・ブラケット/Leigh Brackket>に格納されて火星へ航行する。(※Leigh Brackketはハミルトン夫人でSF小説作家)
その途上、<コメット>を<ブラケット>から切り離そうとする破壊工作を見つけたカーティスは、工作員と格闘して射殺するも船外へ投げ出されてしまい、<コメット>を<ブラケット>も救出に向かうことができないため、空気タンクが空になると死ぬことになる。
カーティスを完全には信用していなかったエズラとカシュー主席は、ジョオンを支援するためにSolar Guard Forceのパトロール船<ビジランス/Vigilance>で密かに<ブラケット>の後を航行していたが、ジョオンが送った救援要請の緊急通信を受けて、<ビジランス>がカーティスを救助する。カーティスは<コメット>の破壊工作者が”Sons of Two Moons”のメンバーだとエズラに知らされる。

PART5: The Search for the Magician
火星でオットーとジョオンに合流したカーティスは旅行者の変装をして、IPF諜報部から”Sons of Two Moons”の本拠地とみなされているAscareus MonsのTolouへ列車で向かう。ジョオンと2人だけになった時に、カーティスの目的がコルボへの復讐だとわかったジョオンは「復讐と正義は同じではない、復讐しても失ったものは取り戻せない、コルボに会ったらこの言葉を思い出して欲しい」と諭す。
火星到着直後からオットーとジョオンを尾行していた謎めいた火星人の美女ヌララとカーティスは、列車の展望車で2人だけになる。カーティスは自分の両親を殺した人間を裁判にかけるためにクォルンの助けを借りたいと言い、どうやって会えるのかヌララに訊く。ヌララはクォルンの居場所を知っている人物に会わせることはできるので、Tolouで途中下車して、というパブへ来るよう告げる。
指示通りそのパブへ行ったカーティスたちは、入り口で武器を預けるように言われ銃を携帯せずにパブへ入ると、店内に”Starry Messenger”の標識が掲げられているのを見つける。このパブは”Starry Messenger”の支配下にあり、ヌララが彼らをとらえるように店内の客を装っていた”Starry Messenger”のメンバーたちに命令すると、男達がカーティスたちに襲いかかってきた。カーティスたちは素手で格闘するも相手が多すぎて形勢は不利で、天井から放射された麻痺ビームで意識を失い捉えられてしまう。
カーティスたちは手足を縛られたまま”Starry Messenger”のローバーに分乗させられ、溶岩トンネル(lava tube)を通って、Ascareus Monsカルデラの淵にあるクォルンのキャンプへと向かう。意識を取り戻したカーティスは、トンネル内で武装した兵士たちが側面に積まれた多数のコンテナを警備しているのが見えた。

PART6: Fire on the Mountain
キャンプの到着したカーティスはクウォルンと会い、どこか見覚えのあるような顔だと思うが、クォルンにコルボが実父だと告げられて驚き、さらに手を縛られて連れてこられたコルボと会う。
”Straight Wall”に興味を持ったカーティスが碑文を解読できないことを知ったクォルンは、それは文字でなく数学だと解読結果をカーティスに見せると、カーティスはそれが座標だと気づく。その座標の場所Ascareus Monsにキャンプを定めたクォルンは、百万年以上も生きていたらしき”オーグ”という言葉しか発しない奇妙な小動物と、デネブ人の宇宙への”Portal”となるワームホールジェネレーターとおぼしきリングの残骸と碑文を発見していた。
この新しい碑文を解読すれば、第2のワームホールリングが作れるはずだというクォルンは、デネブ人とコンタクトし、火星の独立を援助してもらうかわりに、太陽系の残りの惑星から地球人を追い出し、太陽系政府をデネブ帝国に挿げ替える取引をするという計画を明かす。それを聞いたカーティスとコルボはクォルンは狂っていると思う。

クォルンはカーティスの能力に目をつけ、彼らの仲間に加わらなければオットーとジョオンを殺すと脅すが、カーティスはそれを考えるふりをしつつ、<コメット>がやって来るのを待っている。さらにクォルンの実母を事故に見せかけて殺したがコルボだと知っているクォルンは、自らの復讐のために、カーティスの復讐心を利用してコルボをプラズマ銃で射殺させようとする。
しかし、カーティスはコルボを銃で撃たずに、ファントムデバイスで自らを不可視化してクォルンたちを襲い、コルボを連れてオットーとジョオンとともに逃走し、<コメット>の自爆着陸直前に近くに係留されていたクォルンの宇宙艇で離陸する。
捉えられている間にカーティスが密かに指輪を通じてモールス信号でサイモンへ指示していた通り、サイモンとグラッグはイイクを連れて<コメット>から<ビジランス>へ乗り移っていた。サイモンは<ビジランス>の通信ネットワークを通じて遠隔操縦により、<コメット>をファントムデバイスで非可視化し、クォルンのキャンプに自爆着陸させる。デネブ人のリングとペトログラフも”Sons of Two Moons”のメンバーも跡形もなく破壊され、それと同時に、サイモンが伝えたカーティスの指示どおり、<ビジランス>からSolar Guard forceの部隊がTolouにある”Starry Messenger”の拠点を急襲して、多数のメンバーを逮捕する。

<コメット>の自爆着陸直前に、クォルンが底なしの火口へ身を投じようとし、ヌララが宇宙艇へと向かうのをカーティスは目撃するが、2人の生死はわからない。<ビジランス>に収容されたカーティスの報告により、溶岩トンネルも捜索した部隊は、全面的な武装蜂起のために準備されていた膨大な武器を押収した。
<ビジランス>で地球へ帰還する途上で留置室に拘留されているコルボに会ったカーティスは、太陽系政府転覆と主席暗殺計画、さらにカーティスの両親殺害の容疑でコルボは裁判にかけられ、地位と財産と名声を全てを失い、冥王星の刑務所で一生を過ごすだろうと告げて立ち去る。通路で待っていたジョオンに会ったカーティスは、”学ぶことが必要だったと知らなかったことを教えてくれた”と彼女に感謝する。

EPILOGUE:The Coming of the Futuermen
月に立ち寄ってから、IPFシャトルで地球へ到着したカーティスとサイモン・グラッグとイイク・オットーとオーグは、レッドカーペットと儀仗兵に迎えられる。主席執務室ではカシュー主席から、コルボとクォルンの陰謀を暴き戦争を未然に防いだことで感謝の言葉をかけられ、思いがけない提案-自爆させたコメットの代わりに太陽系政府予算でIPFと同じワープドライブを搭載した新しい宇宙船を建造し、”キャプテン・フューチャーとフューチャーメン”として、IPFのための非公式な独立組織として活動しないかと提案される。
コルボ邸へ忍び込んだ頃は、正体を隠すためとはいえ、子供の頃のヒーロー”キャプテン・フューチャー”と名乗ることを嫌がっていたカーティスだったが、「太陽系はヒーローを必要としている」というカシュー主席の言葉を聞いて、この新しい役割を引き受けようと決意し”I am Captain Future.”と宣言する。

(終)

「(2)キャラクター」に続く。


Tag : ハミルトン

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|  ・ ノンフィクション・歴史・小説,etc. | 2019-12-14 15:00 | comments:0 | TOP↑











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