ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第17番「テンペスト」
2020-04-02(Thu)
久しぶりに聴いたデュシャーブルの「テンペスト」。レーゼルのライブ録音と同じくらいに好きなマイベスト。
特に好きな第3楽章は、速めのテンポとバネのように弾力のあるタッチで、強弱のコントラストが強く、大きな起伏とうねるようなフレージング。嵐というよりは、荒々しい波が岩に打ち寄せてきて圧倒されるような迫力なので、息を詰めるように聴き入っていた。
左手低音部がバネのように弾力があって、鋼のように力強い。時々、第1拍目の音がつながって、くっきりと浮かび上がって、今まではあまり気がつかなかった隠れた旋律が聴こえてくる。特に、展開部が素晴らしい。
これだけ速いスピードで怒涛の如くパッショネイトなのに、音色も響きも綺麗で起伏に大きいフレージングなので単調さは全くなく、叙情美しい。
Beethoven : Sonate n°17 "la Tempête" (The Tempest) - Allegretto, François-René Duchâble
ずっと昔に好きだったポリーニの「テンペスト」第3楽章。テンポが速くて鋼のような力強く弾力あるタッチでメカニックの切れ味鋭いところはデュシャーブルと似ていると思うけど、音色の色彩感と情感が薄めでフレージングが少し単調な感じはする。それでも、もしデュシャーブルの演奏を聴いていなかったら、今でもマイベストに近いと思う。
Beethoven: Piano Sonata No.17 In D Minor, Op.31 No.2 -"Tempest" - 3. Allegretto
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デュシャーブル ~ ベートーヴェン作品集(テンペスト、ワルトシュタイン、告別、創作主題による32の変奏曲)
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特に好きな第3楽章は、速めのテンポとバネのように弾力のあるタッチで、強弱のコントラストが強く、大きな起伏とうねるようなフレージング。嵐というよりは、荒々しい波が岩に打ち寄せてきて圧倒されるような迫力なので、息を詰めるように聴き入っていた。
左手低音部がバネのように弾力があって、鋼のように力強い。時々、第1拍目の音がつながって、くっきりと浮かび上がって、今まではあまり気がつかなかった隠れた旋律が聴こえてくる。特に、展開部が素晴らしい。
これだけ速いスピードで怒涛の如くパッショネイトなのに、音色も響きも綺麗で起伏に大きいフレージングなので単調さは全くなく、叙情美しい。
![]() | ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番「テンペスト」、第21番「ワルとシュタイン」、第26番「告別」 他 (2015/7/22) デュシャーブル(フランソワ=ルネ) 試聴ファイル |
Beethoven : Sonate n°17 "la Tempête" (The Tempest) - Allegretto, François-René Duchâble
ずっと昔に好きだったポリーニの「テンペスト」第3楽章。テンポが速くて鋼のような力強く弾力あるタッチでメカニックの切れ味鋭いところはデュシャーブルと似ていると思うけど、音色の色彩感と情感が薄めでフレージングが少し単調な感じはする。それでも、もしデュシャーブルの演奏を聴いていなかったら、今でもマイベストに近いと思う。
Beethoven: Piano Sonata No.17 In D Minor, Op.31 No.2 -"Tempest" - 3. Allegretto
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