【新譜情報】ファン・ベーレ・トリオ ~ ベートーヴェン/三重協奏曲、ピアノ三重奏曲第8番
2020-07-02(Thu)
ファン・ベーレ・トリオの『ベートーヴェン/ピアノ三重奏曲集』Vo.5は、《三重協奏曲》と《ピアノ三重奏曲第8番Op.38》(七重奏曲 変ホ長調 Op.20の編曲版)。
『ピアノ三重奏曲集』の録音で、《三重協奏曲》が入っているのは珍しい。
トリプルコンチェルトの伴奏は、ヤン・ヴィレム・デ・フリエンド指揮ハーグ・レジデンティ管弦楽団。楽団の首席指揮者はネーメ・ヤルヴィから2015年にフリエンドに変わっている。
《三重協奏曲》のCDは何枚か持っているけど、まともに聴いたことがないし、《ピアノ三重奏曲第8番》は全然聴いたことがない。
Youtubeで公開されているこの録音の音源を聴いてみると、《三重協奏曲》はオケの響きがあまり厚くなくて透明感もあり、あまり前面に出てこないし、ピアノ・トリオがかなり近くから聴こえて室内楽を聴いているみたいな感じ。
ベートーヴェンの協奏曲やピアノ・ソナタとかを連想するような旋律がいろいろ出てきて、ベートーヴェンらしさを味わえるので、意外と馴染みやすい。それにしても第1楽章が長いし、全楽章聴こうとするとちょっと退屈しないでもない。
<作品解説>ベートーヴェン Beethoven/■三重協奏曲ハ長調,op.56[オーケストラ・アンサンブル金沢(略称OEK)を応援するページ]
Concerto in C Major for Pianoforte, Violin, Violoncello and Orchestra, Op. 56 "Triple Concerto": I. Allegro
Concerto in C Major for Pianoforte, Violin, Violoncello and Orchestra, Op. 56 "Triple Concerto": III. Rondo alla Polacca
《ピアノ三重奏曲第8番》の方は、曲想が明るくて軽快で愛らしくてかなり好き。緩徐楽章苦手な私には、速いテンポの楽章が多いのが良い。6曲構成で演奏時間が40分近くて、「大公」並みに長いけど、飽きずに最後まで楽しく聴けた。
好きなのは、第1楽章の”Allegro con brio”以降、《ピアノ・ソナタ第20番》第2楽章の主題が使われている第3楽章”Tempo di Menuetto”、変奏形式の第4楽章”Andante con Variazioni”、ちょっとお茶目のところのある第5楽章”Scherzo. Allegro molto e vivace”、速いテンポで躍動感豊かな第5楽章”Andante con moto alla Marcia – Presto”。一番好きなのはとっても愛らしい第1楽章。
トリプルコンチェルトの方がそれほど好きにはなれない曲なので、CD買うかどうかは微妙。
Piano Trio in E-Flat Major, Op. 38 after the Septet, Op. 20: I. Adagio – Allegro con brio
"Tempo di minuetto"の主題は、私の好きな『ピアノ・ソナタ第20番』第2楽章の主題と同じ。
Piano Trio in E-Flat Major, Op. 38 after the Septet, Op. 20: III. Tempo di Menuetto
Piano Trio in E-Flat Major, Op. 38 after the Septet, Op. 20: IV. Andante con Variazioni
Piano Trio in E-Flat Major, Op. 38 after the Septet, Op. 20: VI. Andante con moto alla Marcia – Presto
《ピアノ三重奏曲第8番Op.38》の原曲は《七重奏曲 変ホ長調 Op.20》。
聴き比べると、楽器数の少ないピアノトリオは、ピアノが入っているせいか全体的に中音~高音域が多くて軽やかで、音の輪郭がシャープで歯切れよく、音色もクリアでカラフルに聴こえる。特にピアノの煌く高音の響きが愛らしい。
Janine Jansen & friends - Beethoven: Septet in Es-groot, op. 20
『ピアノ三重奏曲集』の録音で、《三重協奏曲》が入っているのは珍しい。
トリプルコンチェルトの伴奏は、ヤン・ヴィレム・デ・フリエンド指揮ハーグ・レジデンティ管弦楽団。楽団の首席指揮者はネーメ・ヤルヴィから2015年にフリエンドに変わっている。
![]() | beethoven: Complete Works for Piano Trio Vol. 5 (2020/4/10) Van Baerle Trio, Residentie Orkest The Hague & Jan Willem de Vriend 試聴ファイル |
《三重協奏曲》のCDは何枚か持っているけど、まともに聴いたことがないし、《ピアノ三重奏曲第8番》は全然聴いたことがない。
Youtubeで公開されているこの録音の音源を聴いてみると、《三重協奏曲》はオケの響きがあまり厚くなくて透明感もあり、あまり前面に出てこないし、ピアノ・トリオがかなり近くから聴こえて室内楽を聴いているみたいな感じ。
ベートーヴェンの協奏曲やピアノ・ソナタとかを連想するような旋律がいろいろ出てきて、ベートーヴェンらしさを味わえるので、意外と馴染みやすい。それにしても第1楽章が長いし、全楽章聴こうとするとちょっと退屈しないでもない。

Concerto in C Major for Pianoforte, Violin, Violoncello and Orchestra, Op. 56 "Triple Concerto": I. Allegro
Concerto in C Major for Pianoforte, Violin, Violoncello and Orchestra, Op. 56 "Triple Concerto": III. Rondo alla Polacca
《ピアノ三重奏曲第8番》の方は、曲想が明るくて軽快で愛らしくてかなり好き。緩徐楽章苦手な私には、速いテンポの楽章が多いのが良い。6曲構成で演奏時間が40分近くて、「大公」並みに長いけど、飽きずに最後まで楽しく聴けた。
好きなのは、第1楽章の”Allegro con brio”以降、《ピアノ・ソナタ第20番》第2楽章の主題が使われている第3楽章”Tempo di Menuetto”、変奏形式の第4楽章”Andante con Variazioni”、ちょっとお茶目のところのある第5楽章”Scherzo. Allegro molto e vivace”、速いテンポで躍動感豊かな第5楽章”Andante con moto alla Marcia – Presto”。一番好きなのはとっても愛らしい第1楽章。
トリプルコンチェルトの方がそれほど好きにはなれない曲なので、CD買うかどうかは微妙。
Piano Trio in E-Flat Major, Op. 38 after the Septet, Op. 20: I. Adagio – Allegro con brio
"Tempo di minuetto"の主題は、私の好きな『ピアノ・ソナタ第20番』第2楽章の主題と同じ。
Piano Trio in E-Flat Major, Op. 38 after the Septet, Op. 20: III. Tempo di Menuetto
Piano Trio in E-Flat Major, Op. 38 after the Septet, Op. 20: IV. Andante con Variazioni
Piano Trio in E-Flat Major, Op. 38 after the Septet, Op. 20: VI. Andante con moto alla Marcia – Presto
《ピアノ三重奏曲第8番Op.38》の原曲は《七重奏曲 変ホ長調 Op.20》。
聴き比べると、楽器数の少ないピアノトリオは、ピアノが入っているせいか全体的に中音~高音域が多くて軽やかで、音の輪郭がシャープで歯切れよく、音色もクリアでカラフルに聴こえる。特にピアノの煌く高音の響きが愛らしい。
Janine Jansen & friends - Beethoven: Septet in Es-groot, op. 20
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