吉松隆/朱鷺によせる哀歌、”星”をモチーフにした曲

    初めて吉松隆を知ったのは、学生時代にFMラジオで聴いた《朱鷺によせる哀歌》。カセットテープに録音していたけど、カメラータのCD『鳥たちの時代」/吉松 隆 作品集』を買って何度も聴いていた。
    この曲は全編に緊張感と滅びゆくもの悲愴感が流れていて、研ぎ澄まされた音楽が滅亡の美学のようで儚く美しい。今まで聴いた(といっても、最近の作品は全然聴いていない)吉松作品のなかで最も好きな曲。

    《朱鷺によせる哀歌》(1980年)
    Takashi YOSHIMATSU: "To the companion star of Sirius" op.1 (1974) for piano



    《レグルス回路》(1979年)
    "レグルス(Regulus)"とは、しし座α星のことだと思うけど、”Regulus circuit"という天文用語はないので、意味はよくわからない。(Circutには、「周遊」、「巡回」の意味があるから”レグルスをめぐる旅”みたいな意味?)
    《朱鷺をよせる哀歌》よりも早い時代に作曲されているわりに、1曲丸々調性、それも、彼のトレードマークであるDのドーリア・モードで書かれているので、現代音楽としては画期的な作品らしく、少し聴いただけで吉松作品だとすぐわかる音楽。
    初めて聴いたけど、《朱鷺によせる哀歌》に次いで好きな曲。

    ■わが作曲語法~星、天使、そして鳥[回想録&Interviews]

    Takashi Yoshimatsu - Regulus circuit, Beata Pincetic piano



    《シリウスの伴星によせる Op.1》 (1974年)
    いかにも現代音楽という小品。

    Takashi YOSHIMATSU: "To the companion star of Sirius" op.1 for piano



    《プレイアデス舞曲集Ⅰ-Ⅸ》(1986年-2001年)
    親しみやすい旋律と和声がとても綺麗な曲集。田部京子の録音した第1集と第2集を買ったけど(今は持ってない)、似たような音楽が多くて、どれがどの曲だかわからなくなってしまった。

    Takashi Yoshimatsu - Pleiades Dances



    《天馬効果/ペガサス・エフェクト Op. 21》(1986年)
    ギター曲は全然聴かないけど、この曲は面白くてかなり好き。

    Takashi Yoshimatsu [吉松 隆]: Concerto for guitar & orchestra ‘Pegasus Effect’, Op. 21



    《交響曲第2番〈地球にて〉》
    4つの楽章が4つの地域をイメージした音楽。エンディングが少し唐突というか、終止感があまり感じなかったけど、構想も曲も気に入っていた。現代音楽風ではなく、ジャズにロックも混在した現代の音楽。

    「この曲を書いたのは37/8歳頃(30年前)。現代音楽界の新作なのに番号付きの交響曲で楽章があって最後がジャーンと協和音で終わるというのは異例中の異例で、聴衆は喜んでくれたものの専門家筋からは「気でも違ったのか?」と総スカンだった(笑。そのおかげで現代音楽界を見限り(見限られ)離反した思い出の曲でもある。」(隠響堂日記

    Takashi Yoshimatsu [吉松 隆]: Symphony No. 2 “At terra”, Op. 43 (Sachio Fujioka, BBC Philharmonic)


    タグ:吉松隆

    ※右カラム中段の「タグリスト」でタグ検索できます。

    コメント

    非公開コメント

    ◆カレンダー◆

    04 | 2024/05 | 06
    - - - 1 2 3 4
    5 6 7 8 9 10 11
    12 13 14 15 16 17 18
    19 20 21 22 23 24 25
    26 27 28 29 30 31 -

    ◆ブログ内検索◆

    ◆最近の記事◆

    ◆最近のコメント◆

    ◆カテゴリー◆

    ◆タグリスト◆

    マウスホイールでスクロールします

    ◆月別アーカイブ◆

    MONTHLY

    ◆記事 Title List◆

    全ての記事を表示する

    ◆リンク (☆:相互リンク)◆

    ◆プロフィール◆

    Author:Yoshimi
    <プロフィール>
    クラシック音楽に本と絵に囲まれて気ままに暮らす日々。

    好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

    好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、ミンナール、アラウ

    好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

    好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

    好きな作家;アリステア・マクリーン、エドモンド・ハミルトン、太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭
    好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
    好きな写真家:アーウィット

    ◆お知らせ◆

    ブログ記事はリンクフリーです。ただし、無断コピー・転載はお断りいたします。/ブログ記事を引用される場合は、出典(ブログ名・記事URL)を記載していただきますようお願い致します。(事前・事後にご連絡いただく必要はありません)/スパム投稿や記事内容と関連性の薄い長文のコメント、挙動不審と思われるアクセス行為については、管理人の判断で削除・拒否いたします。/スパム対策のため一部ドメインからのコメント投稿ができません。あしからずご了承ください。