平飼い卵

    2022.06.18 09:00| ・ お料理全般・食材
    東京に住んでいた時に時々買っていた平飼い卵。大阪に戻ると近所のお店で置いているところが見つからなかったので、普通の卵を2か月に1回くらい1パック(10個)買っていた。
    もともと卵の消費量が少なく、卵を使うのは、ケーキ、ソイスコーン、伊達巻、お好み焼き、燻製卵を作るときくらい。ソイスコーンは卵なしでも作れるのがわかったし、お好み焼きと燻製卵は卵が余ったから作っていただけで、最近はケーキもあまり焼いていないので、卵を買う必要があるのは伊達巻を作る年末くらい。

    普段は卵売り場に行かないので、昨年末になってイオンと産直市場で平飼い卵が陳列されているのに気が付いた。
    平飼いといっても、生産者によって鶏舎や餌・飼育密度などの飼育方法がかなり違う。平飼い卵とは、平面の地面で飼うことだと思っていたけど、多段型(エイビアリー方式)ケージも平飼いに含まれていた。

    平飼い卵が最近目につきだしたのは、EUが養鶏業の飼育ケージに関する規制を強化した影響らしい。
    欧州委、畜産業のケージ使用禁止を法制化すると表明 (EU)2019年10月25日
    「EUのケージ飼養 50%以下6か国、50%以上10か国 IECの2018年各国報告データ(下)」を見ると、国によって飼育ケージの使用率がかなり違う。
    EU基準では、飼育密度は利用可能面積1㎡あたり9羽を超えてはならない。「利用可能面積」なので、地面に加えて多段ケージの床面積も含まれているようだが、詳しい算定方法がわからない。

    生産者と飼育方法を調べてから、お正月の伊達巻用やお菓子作り用に産直市場でヤマギシの平飼い卵を購入。

    「吉備の平飼い卵」
    イオンで販売していたのは全農の「吉備の平飼い卵」。日によって生産者が違う卵が並んでいる。私が見たときは、新見ポートリーファームとMt.ベアーの卵だった。(最近はMt.ベアーが多い)
    新見ポートリーファームの鶏舎は床は金網、密度も高そうで狭苦しく見える。
    Mt.ベアーは情報がほとんどなく、ホームぺージも存在しない。でも、らでぃっしゅぼーやが扱っている卵の販売者で「自然光が入る開放鶏舎」で飼育している。同一住所に「アルム(アルムの里)」の鶏舎もあり、こちらも平面自然採光開放型だけど、飼育密度が高そう。
    2社が同一住所になっているのは、「あかいわ地域商社」の参加企業だから。2社の関係は不明。関連会社なら鶏舎が同じ可能性もある。
    6個320円くらいなので、ヤマギシの卵と価格はほぼ同じ。2つの卵を比較したいので、一度買ってみようと思っている。


    「ヤマギシ 高級有精卵」(ヤマギシズム生活津木実顕地)
    ヤマギシの有精卵は6個入り(327円)、10個入り(436円)、15個入り(620円くらい)の3種類。伊達巻を作るのに4個、茶わん蒸しに1個は使うし、余ればケーキ、お好み焼き、燻製卵を作るから、産直市場で10個入りを購入。(毎日コンスタントに売れているので、平飼い卵のニーズは充分あるらしい。)

    津木の鶏舎の写真を見ると、私がイメージしていた平飼いに近い。飼育密度はそれほど高くはないように見える。エサはヤマギシズム循環農法で育った青草(牧草や野菜)。青草がない時期にはサイレージ(青刈りした牧草を発酵させたもの)がエサ。(青草以外の自家配合飼料も併用しているのかはわからない)

    10個ともLかLLサイズくらいの大きな卵で、普段買っている卵よりも黄身がずっと鮮やかなオレンジ色。黄身がぷっくり盛り上がって弾力があるし、ケーキを焼くといつもよりよく膨らむ。
    使い道は、伊達巻に4個、お豆腐ブラウニー(2回)に各1個、チーズオムレツに1個、燻製卵に1個。


    「トップバリュ グリーンアイナチュラル/平飼い卵」
    イオンのPB平飼い卵は、20年10月時点で60店で販売しており、全国展開の目標は22年度。近くのお店にはまだ置いていなかったから、今年度中に販売されるかもしれない。

    「当社のケージフリー型の鶏舎は、ケージの中で飼育する従来型の養鶏・採卵場とは異なり、屋内型の施設で放し飼いにされていることが特長。加えて、外からの病気や感染症の源となる、害獣、カラス、ハトなどを侵入させない防御のため、壁は窓などの隙間がないウィンドレス構造。鶏に優しい上に衛生面にも配慮したハイブリッドな鶏舎です。」

    生産者は宮崎県のフュージョン(株)。国内最大級のケージフリー型の採卵鶏舎で、壁は窓などの隙間がないウィンドレス構造。
    従来のバタリーケージに比べれば、「鶏に優しい上に衛生面にも配慮したハイブリッドな鶏舎」とは言える。
    写真を見る限りでは、バタリーケージの前面側面の柵を撤去したような鶏舎で、地面とケージを自由に昇降したり、地面を歩き回れるし、密度も高くはないように見える。底面から鳥の足が浮いているように見えるので、網を張っているのかもしれない。ウィンドレス構造・人工照明の密閉型鶏舎は従来と同じ。
    平面型鶏舎よりも飼育羽数が多く、卵の大量出荷も可能。そのわりに平面開放鶏舎の平飼い卵と価格がほとんど同じ(税込320円程度)。近畿・中四国・九州で販売予定。

    ❑トップバリュの平飼いたまご 自社基準(抜粋)
     ◆鶏舎
      バーン方式(平屋):床を自由に動きまわれる
      エイビアリー方式(多段):多段式の床を、平面にも上下にも自由に動きまわれる
     ◆飼育密度  
      最大9羽/㎡

    (エイビアリーケージの例)エイビアリー成鶏システム VOLIERA LIBERAアニマルウェルフェアに対応したエイビアリーケージフリー飼育システム⑩

    複数の生産者の平飼い卵を取り扱っている「らでぃっしゅぼーや」の平飼い基準は、「1坪あたり18羽以下の緩やかな密度であること、鶏舎には自然光や風が入ること、止まり木を設置すること、など」。
    ㎡あたりにすると、飼育密度は5羽以下になるので、イオンの基準よりも密度が低い(=厳しい)。それにエイビアリー方式は基準外なのではないかと思う。
    飼育密度の算定方法でわからない点は、多段式の場合、床部分に加えて、多段部の底も全て面積にカウントするのだろうか?敷地面積あたりの飼育羽数は平面式よりも多いため、多段部の床も飼育面積に参入しないと飼育密度の基準をクリアできないはず。


    「かんのがわファーム 十津川村放牧鶏卵」
    産直市場で販売している十津川村の放牧養鶏の卵は、10個で900円近い。これも完売するのに日数はかかっているけど、いつの間にか棚から無くなっているので、ちゃんと売れているらしい。
    ニワトリ700羽と暮らす悠々自適ライフ 十津川の特産品でビジネスを生み出すお茶目な開拓者 澤渡 成文さん[十津川村役場産業課観光グループ]


    <参考情報>
    「平飼い」なら良い飼育とは限らない。卵を買うなら選ぶこと。[畜産動物たちに希望を Hope For Animals]

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