気ままな生活

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チョウゲンボウの子育て動画(2)

チョウゲンボウは一腹雛が5~6羽生まれることが多く(3羽のこともある)、兄弟間の餌の獲得競争が激しいため餌不足で餓え死にする雛が少なくない。チョウゲンボウの雛たちは、ワシのように餌を独占するために年少の兄弟雛をボンキング(嘴で突く)することはない。その代わり、給餌する親や餌に群がって我先に餌を食べようとし、先に生まれた体の大きい雛ほど有利で餌をたくさん食べられる。孵化間隔が開くほど年少の雛が餌を食べるのが難しくなり、餌不足が続くと最年少の雛から飢え死にして3羽が2羽に、5羽~6羽が4羽や3羽に減ったりする。(主に最年少の)飢えで衰弱している雛を兄弟たちが攻撃して食べたり、親が他の雛に餌として与えることもある。

自分の体長の倍くらいは長いヘビを食べようとする雛たち。雛の口からヘビを引っ張り出そうとしたり、ヘビが体に巻き付いたりして、激しい争奪戦の末にたぶん最年少の雛がヘビを全部飲み込んだ。
この巣では、孵化後の餌は虫・昆虫・クモ(?)が多く、時々ヘビ、トカゲ、カエル。マウス、モグラ、鳥は見かけない。両親鳥が頻繁に餌を運んでくるので、3羽孵化して今のところ(生後2週間)順調に育っている。
Kestrel Chicks - 18Nov 2023 Day 14


親鳥が運んでくる餌を仁王立ちで待っている雛たち。この日の餌はヘビが多く、綱引きみたいな争奪戦が激しい。
Kestrel Chicks Day 20, 24November 2023



ムカデを食べようとするチョウゲンボウの雛。
Epic Battle: Falcon Nestling vs Centipede. This young wild lesser kestrel was not going to give up.



餌に喰いつこうと激しく競争する雛たち。4番目の雛が孵化したのは23日、最後の雛は25か26日に孵化。慢性的な餌不足らしく、空腹の雌親が雛に餌をやらずに自分で食べていることも度々。
最後に孵化した小さな雛は、兄弟姉妹たちと体格差が大きくなり出してから、餌の争奪戦に負け続けてほとんど餌に喰いつけずに痩せ細り、ますます大きくなっていく雛に踏まれるし、飢えで体力も尽きて動けない。
ほとんど動けなくなった雛を見た雌のチョウゲンボウは、その雛を餌にするため弱々しく抵抗する雛の頭を毟り始め、他の雛たちが群がって来たので一旦止めてから、しばらくして再び毟ろうとした。最後はその雛の頭に覆い被さり(抱雛の姿勢だけど足で雛の頭を踏んづけている)、足と身体で激しく雛を踏み続けた。雛が飢えて死ぬのは時間の問題だったが、止めを刺したのは雌鳥だった。
Torenvalk avond 5 juni 2022


翌日、死んだ雛を兄弟たちが食べていた。次に日にはもう1羽の雛が死に(原因不明)、空腹の雛たちが争ってそれを食べ始め、手ぶらで巣に戻った雌鳥が雛たちに食べさせながら、自分もかなり食べていた。極端な餌不足ではなかったとしても、5羽の雛にとっては餌が少なすぎたし、マウスを丸のみして独占する雛もいたので、体の小さな雛は餌にありつけなかった。最終的に孵化した雛5羽のうち3羽が無事巣立ちした。


6羽の雛が全て無事巣立ちしたチョウゲンボウの巣。巣箱ではなく天然岩盤の巣をWebcamで見るのは珍しい。餌不足にならず、さらに巣が横長のため、雛が餌に群がらずに横一列に並んで餌を食べられた。
Common Kestrel bringing food to the nest with 6 chicks (18 minutes) - Cyprus



この巣では5/23-28にかけて6羽孵化したが最年少の雛が死亡。孵化するのが遅すぎて眼もまだ良く見えず、他の雛に給餌するのに忙しい雌鳥が餌も与えず、最後は元気な兄弟の下敷きになっていた。26日に孵化した5番目の雛も小さかったが、なんとか餌に喰いつくことができて生き延びた。
Pustułki w Starostwie Legionowo(PL)- dostawa i karmienie 5 x 🐥, szósty nie dał rady 2022 06 01


↑と同じ巣で昨年は6羽孵化し、全て巣立ちした。最年少の雛”ミニ”が巣立ちするまでの日々の行動を解説付きでまとめた「チョウゲンボウの末っ子奮闘記」(1~19)が面白い。この”ミニ”は、他の巣や翌シーズンに死んだ小さな雛よりも、ずっと活動的で動き回っていてとても元気。ポジションニングも上手く、兄弟と果敢に餌の奪い合いをして勝つことも度々あったので、飢えなくて済んだ。

[閲覧注意]チョウゲンボウの末っ子奮闘記4 kestrel youngest chick story 2021/06/11 良い兆しが見え始めたミニ、大きな餌を食べる


[閲覧注意]チョウゲンボウの末っ子奮闘記12 kestrel youngest chick story 2021/06/23-24 完全に巣を支配しているミニ、餌を好きなだけ食べている



ドイツのチョウゲンボウの巣では、6/10-14に合計5羽が孵化。奥でうずくまっているのは18日に最後に孵化した雛。孵化が遅かったのでとても小さく、弱っているように見える。雌鳥が給餌しようとしたが、結局他の雛たちに給餌することにした。この最年少の雛は翌日死んでいた。
他の巣に比べると5羽の雛たちは給餌中でも大人しい。巣が広いので団子状に群がらずにすみ、全ての雛が餌をもらいやすい。そ嚢も膨らんでいるので、いつも餌を十分食べているのかもしれない。
Windsbach Kestrels - Pustułki🐥🌹🍀🐥🌹🍀🐥🌹🍀🐥🌹🍀🐥🌹🍀🐥🌹🍀- Karmienie i dostawa gryzonia 19/06/2022 Germany


さらに8日後の雛たち。成長して体格差もあるけど、やはり餌の争奪戦は激しくない。横列に並んで喰いついているし、雌鳥が量の違いはあっても全ての雛に餌を与えているように見える。この5羽は巣立ちするくらいに無事成長した。
Windsbach Kestrels - Pustułki - Karmienie 5 głodomorków🐥🌹🍀🐥🌹🍀🐥🌹🍀🐥🌹🍀🐥🌹🍀 27/06/2022 Germany



この巣は5羽の雛が全て巣立ち。親が運んでくる餌が多いらしく、狭い巣のなかでも雛たちは給餌する親に先を争って群がることは少なく、かなりお行儀よく給餌されている。(もしかして雛の攻撃性は遺伝的な影響もあるのだろうか?)
Kestrel Nest / Kestrel breeding season 2023



17日には5羽いた雛が22日は4羽に減っていた。餌が少なく雨も降っていたので最年少の雛が飢えと寒さで死亡。チョウゲンボウの巣で交尾中に追い出されたJackdaw(ニシコクマルガラス)が執念深く、度々雛や親鳥に嫌がらせ。カラスに巣から引きずり落とされた雛は管理者が拾って巣に戻し、カラスのいたずら防止のため巣に柵がつけられた。
Kestrel - from egg to first flight



餌を奪い合う雛たちの攻撃性が非常に強い巣の映像。カメレオンを丸呑みしようとした雛の口から、カメレオンの尻尾を引っ張って餌を奪おうとする兄弟たち。カメレオンの尻尾と間違えて舌を食いちぎられた雛が死に、兄弟と雌鳥の餌になった。
Crazy and Raw: Kestrel Nestlings Devour Sibling After Chameleon Choke! Viewer Discretion Advised



雄のチョウゲンボウが生きたシジュウカラの雛を捕まえて来たが、雌鳥はそれを雛に与えずに自分の雛と一緒に温め出した。チョウゲンボウよりもずっと小さなシジュウカラの雛は口を開けて餌をねだっていても、給餌されていないように見える。結局、シジュウカラは2羽とも飢え死にした。
Unbelievable! Did Falcon Mom Just Adopt Its Prey? You Have to See This! Viewer discretion advised



今年は孵化した3羽の雛がすべて巣立ち時期を迎えた。1羽がアクシデントで巣から転落し、梁や監視カメラの上に載っていたが、どうにか地上へ降りて短距離飛行できるようになり、3時間後に巣へ帰還。突然巣へ戻って来た雛を見て、餌を配達しにきた親鳥と勘違いしてマントルしようとする兄弟。
Kestrel Chicks 7 December 2023 - Day 34



雌のチョウゲンボウが行方不明になり、雄鳥は全く餌を運んで来ない。雛が人間と餌を関連づけないようにするため、巣の天井に穴を開けて餌を投入。突然餌が降ってきた天井を見つめる雛たちはとても不思議そう。全く雛を育てる気がない雄鳥が度々手ぶらで巣にやって来ては餌を横取りしようとすると、雛たちが親鳥を攻撃して餌を守っていた。やがて親鳥に狩りを教えられなくても雛たちは自力で狩りができるようになり、とうとう人工給餌された餌を食べることなく巣を去り、二度と姿を見せなくなった。
2022 Monastery Kestrels - ケストレルの赤ちゃんの救出



雄のチョウゲンボウが運んでくる餌(マウス)を雌鳥が雛たちに給餌しなくなり(その後は姿が見えず)、30匹あまりのマウスが積み重なっていた。チョウゲンボウは、雌だけが雛に給餌(餌を引き裂いて与える)し、雄は獲物を運ぶという習性のため、雄は雛に給餌しなかった。大きなマウスは雛が自分で引き裂けないため、雄が運んでくる小さなマウスを丸呑みして雛たちは生き延びたらしい。雛のうち1羽は巣から転落したが、残り3羽は成長し、大きなマウスでも引き裂いて自己給餌できるようになった。
Kestrel Nesting | 30 mice in a Kestrel Nest | Kestrel breeding


「チョウゲンボウの子育て動画(1)」では、雌鳥が行方不明になったため、雄のチョウゲンボウMr.Kesが雌鳥に代わって抱雛と給餌をすることを自ら学び、さらにMr.KesのこどものJefも成長して親鳥になり、雄鳥なのにMr.Kesと同じく雛に給餌していた。JefはMr.Kesの給餌行動を記憶していて、「雄鳥」であっても雛に給餌しなければならないと学習したのかもしれない。(通常、雌鳥の給餌行動を見て育つチョウゲンボウの雄鳥は、成長して親鳥になっても、↑の動画のように雛に給餌する習性はない)

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Author:Yoshimi
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クラシック音楽に本と絵に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、ミンナール、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;アリステア・マクリーン、エドモンド・ハミルトン、太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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