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ドゥヴィエル & タロー 『Chanson D'amour ~ フランス歌曲集』

たまたま見つけたライブ映像でザビーヌ・ドゥヴィエルが歌う《愛の小径》に魅せられて、衝動買いしたCDがフランス歌曲集『Chanson D'amour/シャンソン・ダムール』。

Chanson D'amour/シャンソン・ダムール~フランス歌曲集Chanson D'amour/シャンソン・ダムール~フランス歌曲集
(2020年09月11日)
 サビーヌ・ドゥヴィエル、アレクサンドル・タロー

<収録曲>
フォーレ:私たちの愛、水のほとりで、愛の歌、夢のあとに、ゆりかご
プーランク:平凡な話(第4曲 パリへの旅)、ルイ・アラゴンの2つの詩、セー(C)、雅な宴、平凡な話第2曲「ホテル」、愛の小径
ラヴェル:5つのギリシャ民謡(花嫁の目覚め、むこうの教会へ、私と比べられる男前はだれなんだ?、乳香を集める女たちの歌、何と楽しい)、草の上、3つの歌第2曲「楽園の美しい3羽の鳥」(声とピアノ版)、花のマント、民謡集第2曲「フランスの歌」、愛に死せる王女のためのバラード
ドビュッシー:星の輝く夜、ロマンス、まぼろし、忘れられたアリエッタ(やるせない夢ごこち、巷に雨の降るごとく、木々の影は、木馬、グリーン、憂鬱)
録音:2019年3月11-17日、Siemens Villa(ジーメンスヴィラ,ベルリン)
アルバム再生リスト(Youtube)

ブックレットは英・仏・独語の作品解説と歌詞。表紙以外のカラー写真5点(ドゥヴィエル&タローが一緒3点、単独各1点)、作曲家のモノクロ写真4点(プーランク、フォーレ、ラヴェル、ドビュッシー)。ジャケット写真とカラー写真がとても綺麗。5頁目の室内写真の構図が面白い(絵画をバックに椅子で楽譜らしき本を手にしているドゥヴィエルとその横に座っているタロー。なぜが楽譜を見ずに横目で何かを見ているドゥヴィエルの眼が気になってしまった)

ずいぶん昔に合唱や歌曲ばかり聴いていたころに集めていたCDは、ドーン・アップショウとジェシー・ノーマンにナタリー・シュトゥッツマン、数年前にはサンドリーヌ・ピオー。ドゥヴィエルの少し硬質で透明感があり凛とした歌声はとても好きなタイプのソプラノ。
さらにアレクサンドル・タローのピアノが素晴らしい。カラフルな色彩感と多彩な響きに柔らかなフレージングと強弱のメリハリ効いた伴奏は、ピアノパートだけ聴いていても面白い。(タローの録音は、デビュー盤のクープラン(ティック・トック・ショックとか)やラモーを数曲しか聴いたことがない)
ピアノが近くから聴こえ音量もかなり大きいけど、ドゥヴィエルの声も力強いので、ピアノとソプラノが同じくらいの存在感。絵に喩えれば、色とりどりの花畑(ピアノ)のなかに大輪の白百合が咲いているようなイメージ。色彩感豊かな音色と抑揚豊かな歌い回しのピアノが引き締まった硬質のソプラノを彩り引き立てている。

フランス歌曲で好きなのはフォーレとプーランク。ドビュッシーとラヴェルの歌曲はアップショウとシュトゥッツマンのアルバムで聴いた時はどうも好みに合わないと思ったけど、ドゥヴィエル&タローで聴くと好きな曲が多い。収録曲が違うことと、収録曲が同じ場合でもドゥヴィエルの歌の方が歌い回しが硬くて一音一音明瞭に聴こえるので旋律がわかりやすく、さらにタローのピアノ伴奏を聴くのが好きだからかもしれない。それにこのアルバムは馴染みやすい旋律の曲が多くて、短調・長調とりまぜて曲想もバラエティ豊かでとっても聴きやすい。

<プーランク>
シャンソンみたいな『愛の小径』。この曲を初めて聴いたのはドミニク・ヴィスのアルバム『愛の小径 - ドミニク・ヴィス14~20世紀を歌う』だった。
Sabine Devieilhe, Alexandre Tharaud – Poulenc: "Les Chemins de l'amour"(「愛の小径」)

Les chemins de l’Amour FP 106 愛の小径[梅丘歌曲会館 詩と音楽]
プーランク :愛の小径[ピティナ・ピアノ曲事典]

Banalités, FP 107: No. 4, Voyage à Paris(Francis Poulenc)(「パリへの旅」」

Voyage à Paris   FP 107 パリへの旅 [梅丘歌曲会館 詩と音楽]
歌めぐり旅(3)パリへの旅[日本シャンソン館/Chanson Column]


<フォーレ>
フォーレのピアノ曲で好きな曲は少ないのに、なぜか歌曲は好きな曲がかなり多い。『夢のあとに』を初めて聴いたのはナタリー・シュトゥッツマンの『フォーレ歌曲集』
コントラルトで線の太いシュトゥッツマンの歌声は艶っぽくて、ドゥヴィエルは清楚に聴こえる。
Sabine Devieilhe, Alexandre Tharaud – Fauré: "Après un rêve"(「夢のあとに」)

Après un rêve Op.7  夢のあとに [梅丘歌曲会館 詩と音楽]

とってもロマンティックなフィオレンティーノのピアノ編曲版「夢のあとに」。この曲の録音場所もSiemens Villa。(たまたま見つけたこの動画を聴いてフィオレンティーノのピアノにすっかりはまり、CDコレクターになったのだった)
Fiorentino plays Fauré Après Un Rêve



3 Songs, Op. 23: No. 2, Notre amour(Gabriel Fauré)(「私たちの愛」)

Notre amour Op.23 ぼくたちの愛[梅丘歌曲会館 詩と音楽]

3 Songs, Op. 8: No. 1, Au bord de l'eau(Gabriel Fauré)(「水のほとりで」)

Au bord de l'eau Op.8  河のほとりで [梅丘歌曲会館 詩と音楽]


2 Songs, Op. 27: No. 1, Chanson d'amour(Gabriel Fauré)(「愛の歌」)

Chanson d'amour Op.27  愛の唄 [梅丘歌曲会館 詩と音楽]

3 Songs, Op. 23: No. 1, Les berceaux(Gabriel Fauré)(「ゆりかご」)

Les berceaux Op.23 ゆりかご [梅丘歌曲会館 詩と音楽]


<ラヴェル>
Sabine Devieilhe, Alexandre Tharaud – Ravel: Chanson de la mariée (5 Mélodies populaires grecques)(「花嫁の目覚め」)

Chanson de la mariée M.A 9 花嫁の目覚め [梅丘歌曲会館 詩と音楽]
Cinq Mélodies Populaires Grecques   M.A 9 5つのギリシャ民謡(カルヴォコレッシ仏訳)

5 Mélodies populaires grecques, M. A 5: No. 4, Chanson des cueilleuses de lentisques(Maurice Ravel)(「乳香を集める女たちの歌」)

Chanson des cueilleuses de lentisques   M.A 5  乳香を集める女たちの歌  [梅丘歌曲会館 詩と音楽]

3 Chansons, M. 69: No. 2, Trois beaux oiseaux du paradis(Maurice Ravel)(「楽園の美しい3羽の鳥」)

Trois beaux oiseaux du Paradis M.69  天国の美しい3羽の鳥[梅丘歌曲会館 詩と音楽]

Manteau de fleurs, M. 39(Maurice Ravel)(「花のマント」)

Manteau de fleurs M.39  花のマント [梅丘歌曲会館 詩と音楽]

Chants populaires, M. A 17: No. 2, Chanson française(Maurice Ravel)(「フランスの歌」)

Chanson Française M.A17  フランスの歌 [梅丘歌曲会館 詩と音楽]


<ドビュッシー>
夜空で星が瞬いているようなピアノのアルペジオ。
Nuit d'étoiles, CD 2, L. 4(Claude Debussy)(「星の輝く夜」)

Nuit d'étoiles L4  星の輝く夜 [梅丘歌曲会館 詩と音楽]

2 Romances, CD 65, L. 79: No. 1, L'âme évaporée et souffrante(Claude Debussy)(「ロマンス」)

Romance L79 ロマンス[梅丘歌曲会館 詩と音楽]

Apparition, CD 57, L. 53(Claude Debussy)(「まぼろし」)

Apparition L53  まぼろし[梅丘歌曲会館 詩と音楽]

Ariettes oubliées, CD 63b, L. 60: No. 1, C'est l'extase langoureuse (Second Version)(Claude Debussy)(「忘れられたアリエッタ~やるせない夢ごこち」)

C'est l'extase L60  それはエクスタシー[梅丘歌曲会館 詩と音楽]
Ariettes Oubliees L60 忘れられた小唄[梅丘歌曲会館 詩と音楽]

Ariettes oubliées, CD 63b, L. 60: No. 2, Il pleure dans mon coeur (Second Version)(Claude Debussy)(「忘れられたアリエッタ~巷に雨の降るごとく」)

Il pleure dans mon coeur L60  私の心は涙で濡れる [梅丘歌曲会館 詩と音楽]

Ariettes oubliées, CD 63b, L. 60: No. 4, Paysages belges. Chevaux de bois (Second Version)(Claude Debussy)(「忘れられたアリエッタ~木馬」)

Chevaux de bois L60  木馬[梅丘歌曲会館 詩と音楽]

『Tharaud plays Rachmaninov』のアルバムのなかで、ドゥヴィエルが1曲だけ歌っている《ヴォカリーズ》。気品があって美しい。
14 Romances, Op. 34: No. 14, Vocalise


*Comment

 

毎回、素晴らしい音楽をご紹介くださり、ありがとうございます。今回も素敵な演奏と曲を楽しませていただきました。
  • posted by Kaz 
  • URL 
  • 2023.11/26 10:11分 
  • [Edit]

  

Kaz様、こんばんは。

とても素敵な歌曲集を久しぶりに見つけました。
タローのピアノに魅かれて、ラヴェルのピアノ全集も買いました。
こういう偶然の出会いは貴重ですね。
  • posted by Yoshimi 
  • URL 
  • 2023.11/26 18:15分 
  • [Edit]

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クラシック音楽に本と絵に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、ミンナール、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;アリステア・マクリーン、エドモンド・ハミルトン、太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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