ハクトウワシの動画(8) Kisatchie N-3 & N-1

    <Kistachie N-3(Kistachie National Forest Nest-3)>
    雌ワシAndriaと雄ワシAlexの卵が11/19(推定)と11/22に生まれる。
    12/7 Andriaが痙攣し始め、抱卵せずに巣のレールに止まったまま。
    Andria has a neurological episode in the nest.


    12/8 夜中にAndriaが痙攣でバランスを失い巣から転落。USFS(United States Forest Service)レンジャーが翌朝にAndriaの救助に向かったが転落の衝撃で死亡していた。痙攣の原因として鉛・農薬中毒が疑われたが、2月末時点で解剖結果が出ていない。

    [2024.3.26 追記]ジョージア州立大学獣医学部による解剖結果報告
     「抗凝固殺鼠剤への曝露:微量ブロマジオロン(bromadiolone),鳥インフルエンザウイルスは検出されず、外傷の疑い:内出血」

    Andria seizes and falls from the tree. WARNING - Hard to watch!


    Andriaが巣に戻って来ないので、ずっと抱卵しているAlex。この巣に雌ワシが不在なのを知ったのか、侵入者(おそらくほとんどが雌)が次々と訪れ、Alexは巣と卵を守るために彼等を撃退する。

    12/9 侵入者(おそらくF2)を撃退するAlex。
    Male vs Female Bald Eagle Fight In Nest - DON'T MESS WITH MY EGGS!!!2023.12.9


    12/10 侵入者(F1)が巣に魚を持ち込み、さらに別の侵入者が周辺を飛んでいる。一度に侵入者2羽を相手にできないAlexは巣の周りにいる侵入者を追跡。魚を食べ終ったF1は卵を巣に埋めようとするが、途中で止めて飛び去った。戻ったAlexは大事な卵を抱卵。
    A new female comes to the nest with a fish. Alex defends the nest by defending from intruder.23.12.10


    12/10 同じ日の午後も巣にやって来たF1をAlexは追い出した。
    Bald Eagle Volume Alert - F1 comes to nest and Alex defends!


    12/11 Alexが抱卵中に侵入者(F1)が巣にやって来て、卵を巣に埋めて飛び去った。戻って来たAlexは卵を掘り出して、再び抱卵。
    The stranger buries the eggs, Alex unearths them bald eagle Kisatchie national forest E-3 Nest cam2 23/12/11


    12/12 また侵入者(F1)がやって来て卵を巣に埋め、Alexも再び卵を掘り出して抱卵。Alexは侵入者を追い出そうとするのではなく、巣と卵をF1に任せるかのように飛び立った。もしかしたら、F1が抱卵すると思っているのだろうか? F1は卵を壊すのではなく巣に埋めようとしている。
    KNF Kistachie Cam E-3 ~ Female Back In Nest 3 Times! 😲 Digs & Covers Eggs - Alex In & Out 12.12.23


    午後にもやって来たF1。(動画:Date of Video is12-12-23 (LOLOLOL) - Bald eagles Alex and F1 - maybe we can be friends.
    この日はF1とF2の両方が巣にやって来た。AlexはF2を警戒し、F1には巣と卵を置いてどこかへ飛び去った。。(動画:Video dated 12 12 - Alex with F1 and F2. Who do you think he likes?

    12/13 F1が再び巣にやって来て、卵を埋める。F1は卵を抱卵するためのホルモンが分泌されていないので、抱卵することはない。Alexは抱卵を促進するホルモンが分泌中でF1との交尾に興味はない。2羽のホルモンバランスが同期していておらず、抱卵されていない時間も長いので、卵が孵化することはない。
    KNF Nest Cam E-3 ~ Female Buries Eggs Again! Does Nestorations & Spends Night In Nest Tree 12.13.12


    12/15 この日は侵入者が相次ぎ、AlexとF1が協力して侵入者たちをテリトリーから追い出した。F1は大きな頭と鳴き声を持つ強くて頼もしそうな雌ワシ。羽を高く持ち上げる特徴的な羽ばたき(signature flapping)がトレードマーク。
    KNF Nest E-3 ~ Action Packed Day! Alex & F1 Team Up To Chase Intruders & Defend The Nest 12.15.23


    チャットでF1のことを”fierce Valkyrie”と呼んでいる人がいた。”Valkyrie”とは、「北欧神話の主神オーディンに仕える武装した乙女たちで〈戦死者を選ぶ者〉の意。彼女らはオーディンの命で馬を駆り戦場で倒れた勇士たちを天上の宮殿バルハラに導き,世界の終末の巨人族との決戦にそなえて武事にはげむ勇士たちをもてなす。」(改訂新版 世界大百科事典

    12/17 F1がやって来ても落ち着いているAlex。(動画:Video date-12/17 Alex is letting his guard down with F1

    12/18 F1が巣に持ち込んたオオバンを食べてから飛び去った。巣に戻って来たアレックスはオオバンの残りを見つけて食べていた。
    KNF Kistachie Nest Cam E-3 ~ F1 Brings Coot To The Nest & Eats! Alex Gets A Piece Of Prey! 12.18.23



    12/21 毎日巣にやって来るF1をAlexはすっかり受け入れている。この日も2羽で侵入者から巣と卵を守った。
    KNF Nest Cam E-3 ~ F1 Is A BIG Strong Female! Duet Vocals w/ Alex! Both Defending Nest! 12.21.23


    このままAlexとF1がペアになるかと思われたが、12/23を最後にF1が行方不明。侵入者との争いでテリトリーを追い出されたのかもしれない。F1がいない巣に新たな侵入者のF3(12/23)と亜成鳥F4(12/24)がやって来て、Alexが追い出そうとする。
    12/25午後以降、Alexが巣に戻らず行方不明。巣にやって来たF3が12/26と12/27に卵を巣に埋めた。12/27時点で第1卵は産卵後約38日、第2卵は35日経過し、完全に孵化不能となる。
    その後、F2・F3・F4が単独または雄ワシと一緒にN-3を訪れ、2月末時点でF3と雄ワシが巣作り中。


    <Kistachie N-1(Kistachie National Forest Nest-1)>
    雄ワシLouisと雌ワシAnnaの卵が2023/12/9に生まれる。
    12/27にAnnaの行動に異常(巣への着陸ミス、日中の眠気)が見られた(動画:KNF E-1 - 2023.12.27 - Anna's difficulty landing and drowsiness - for documentation purposes)。
    12/29夜もAnnaは巣に上手く着陸できず、歩行困難とふらつきも見られ、しばらく抱卵できなかった。

    Kisatchie Eagle Nest E-1 - Anna & Louis - Anna struggles to get in nest 11:58 am 12-29-23


    12/30と12/31はAnnaが巣に戻って来ず、夜中や日中にLouiが抱卵中に侵入者が巣に着陸。
    Louis continues to incubate and guard the egg bald eagle Kisatchie National Forest Cams


    12/31にAnnaが飛行中に背後から侵入者(おそらく巣にやって来ていた雌ワシ)に攻撃され、地上に落下。当日夜中にUSFSレンジャーに救助されルイジアナ州立大学獣医学部の野生動物病院に入院したが、鳥インフルエンザのような症状を発症したため安楽死。
    KNF E-1 - 2023-12-31 - Anna gets grounded and rescued


    U.S. Forest Service - Kisatchie National Forest 1月2日[facebook]
    「これは今日、私たちが望んでいた投稿ではありません。昨日1日、アンナが亡くなったことを皆様にお知らせしなければならず、悲しく、胸が張り裂けそうです。アンナはLSU獣医学部の野生動物病院に入院中、鼻汁、下痢、軽い震えといった症状を示し始めました。発作を起こしたこともあり、深刻な神経学的苦痛を抱えていたことがわかります。症状が悪化する前に、獣医は彼女を安楽死させた。高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)検査の結果が出れば、アンナがHPAIに感染していたかどうかがはっきりする。もしアンナがHPAIに感染していなかった場合、アンナの遺体は冷凍保存され、原因を特定するために剖検が行なわれる。アンナの検査結果が出次第、皆さんにお知らせします。なぜアンナは48時間から72時間も検査結果を待たずに、こんなに早く安楽死させなければならなかったのでしょうか?1)アンナは苦しんでいた、2)LSUには病気の動物を収容するバイオセキュアエリアがない。もしアンナがHPAIに感染していることが確認されれば、施設内のすべての鳥を安楽死させなければならなくなる-リハビリ中のワシ3羽、クーパーズ・ホーク、その他多くの猛禽類や様々な鳥を含む。鳥インフルエンザは、すべての鳥類にとって深刻で致命的な病気であり、重大な懸念事項です。」

    U.S. Forest Service - Kisatchie National Forest 1月5日[facebook]
    「私たちはルイジアナ州立大学獣医学部の野生動物病院から、アンナ(E-1メス)の検査結果が高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)に感染しているかどうかの結論は出なかったという知らせを受けました。このことを知った獣医師は、2度目の検査を行うために冷凍庫からアンナの遺体を引き取りに行き、アンナの遺体が焼却処分されていたことを知りました。私たちはアンナが病気になった原因を知りたかったので、この知らせはとても残念です。E-3の巣にいたもう1羽のメスのワシ、アンドリアは12月初めに死亡し、私たちはまだ彼女の剖検結果を待っているところです。彼女が送られたジョージア州の施設に電話しましたが、まだ結果は出ていません。これらの検査には何週間もかかり、アンドリアは診断の確認のため、別のUSDA施設に送られるとのことです。」


    2024/1/1 Annaが戻って来なくても抱卵し続けるLoui。
    Louis: A Day of Nest/Egg Defense - Kisatchie National Forest Eagle Nest E-1 1/1


    1/2 Louiが巣に持ち帰った獲物を奪って食べる侵入者。その後も何度も巣にやって来た。
    The foreigen female eagle takes the prey from Louis bald eagle Kisatchie National Forest E1 Nest Cam


    1/2 夜中に巣にやって来てLouiに寄り添おうとする侵入者と拒絶するLoui。
    Louis & His Frequent Visitor - Kisatchie National Forest Eagle Nest E-1 1/2


    1/3 Louiが昼間に湖上高く飛行する姿を目撃されて以来行方不明。その後、雌F1・F2・F3、雄M1・M2が巣にやって来た。

    1/11 F2&M1ペアが巣作り中に卵を巣に埋める。
    ...And the Egg is Buried - Kisatchie National Forest Eagle Nest E-1 (1/11)


    2月末現在、F3とM2のペアが巣作りと交尾を行い、繁殖活動中。


    Kisatchie N-1&N-3 の観察記録スプレッドシート


    <孵化(抱卵)とホルモン>
    Bald Eagles REPRODUCTION AND HORMONES[elfruler]
    elfrulerのホルモンに関する記述では、「悪天候や配偶者の入れ替わりなどの破壊的な出来事に起因する比較的短い準備段階は、ペア間の同期性の発達を妨げる可能性があり、生殖ホルモンの分泌が抑制され、繁殖行動の停止、避難、侵入者への挑戦、エリアからの立ち退きなど、適切な反応が誘発される。」と書かれている。
    雌ワシが巣に戻らなくなってから雄ワシが抱卵し続けた日数は、Alexが約18日、Louiが3日(直前の2日間も含めれば5日間)。侵入者に餌を奪われたし、嘴で触れられて嫌がっていたLouiの方が、短期間で抱卵を止めて去って行った。防衛本能が高まって孵化ホルモンが抑制されたからだろうか。
    Alexは複数の侵入者から巣と卵を守るなかで、通常の雌と雄の役割が逆転し、抱卵するAlexと巣を守るF1みたいな関係になり、巣に魚を持ってきて食べ残しておいたりとAlexに敵対的な行動はとらなかった。しかし、F1が行方不明になり、再びAlexが単独で侵入者から巣と卵を防衛することになってから抱卵を止めて去ったのは、Louiと同じ。それにAlexが抱卵を止めた時には、卵の孵化日数(約35日)が来ていたので、孵化する兆候(卵の中から雛の声が聞こえる)がなかったので、孵化を諦めたのだろうか?

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    Author:Yoshimi
    <プロフィール>
    クラシック音楽に本と絵に囲まれて気ままに暮らす日々。

    好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

    好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、ミンナール、アラウ

    好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

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