Kenny Garrett  『Beyond the Wall』 

2007, 03. 11 (Sun) 15:15

ジャズを聴くときは、もっぱらピアノトリオ。
ピアノソロもいいが、かなりのオリジナリティのある曲でないと単調なアルバムになってしまう。
自分がピアノを弾くせいだろう。
スタンダードはほとんど聴かず、モダンジャズ中心。

初めて聴いたジャズは、小曽根真の”OZONE”だった。
たぶんデビューしたての頃だったはず。ゲーリー・バートンと組んでいたと思う。
カセットテープを買ったか、録音していたような気がする。
このCDは売っていないようだし、テープを探してみよう。
彼のデビューはもう20年以上も前の話。その後米国で活躍して、10枚以上アルバムを出している。
彼のアルバムで良いと思うのは、初期の頃の作。
ピアニストは、特に女性のピアニストは、結婚したら腕が落ちるという。
多分、ピアノ以外のことにエネルギーをとられるからかもしれない。
小曽根真は結婚後、彼の音楽は変わったような気がする。
幸福感の溢れた曲を作り、演奏するようになった。
彼自身は今、音楽でも私生活でも、とても充実しているはず。
でも、初期の頃のエネルギーと緊張感のある音楽が好きだった。

管楽器など吹く類の楽器から出る音はあまり好きではないので、サックス系はあまり聴かない。
月並みだが、それでも、コルトレーンの「バラード」やデューク・エリントンとのデュオなら聴きやすい。

珍しくサックスのアルバムで良いと思ったのは、ケニー・ギャレットの"Beyond the Wall”。
たまたま新宿のタワーレコードで、新譜試聴ができたので聴いてみた。
ちょっと変わったジャズアルバムだったので、買おうかどうしようか迷った。
結局、買ってしまった。

中国訪問でインスパイアされて作ったオリジナル曲で構成されている。
まさに悠久なる中国の大地のエネルギー、西洋とは異質のエキゾシズムが漂う。
特に好きなのは「Tshunami song」。
冒頭のくぐもったトーンのピアノと少し物悲しげな胡弓(?)のような弦楽器の旋律が心地よい。
私には長江の船旅のような風情の曲に思える。
なんでこの曲がThunamiなのか?だが、よくあるジャズ風のメロディではないのが心地良い。
もとから、弦楽器は嫌いではない。
どちらかというと好きな方だが、ピアノ曲に比べると好みの許容範囲が狭いので、CDはあまり多くは持っていない。
他にもお坊さんのお経の声を使った曲や、コーラスとボーカルを取り入れた曲と、いろんなタイプの曲が入っている。
タイトル曲の"Beyond the Wall”のように、ジャズらしい曲も数曲入っている。
でも、ジャズらしくない曲の方がずっと面白いアルバムだと思う。

Beyond the Wall Beyond the Wall
Kenny Garrett (2006/08/29)
Nonesuch

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