国際協力NGOの募金マーケティング(1)マンスリー募金 

2007, 03. 13 (Tue) 20:49

ここ数年、国際協力NGOのホームページを見たり、資料を取り寄せたりして、どの団体へ寄付するのか、検討することが多くなった。
NGOも個人寄付をいかに集めるかというファンドレイジングが重要なのはよくわかっているので、募金の集め方をいろいろ工夫している。
募金種類を増やすパターンは多いが、小額でもいいから毎月募金してもらえそうなシステムが増えている。
とにかく裾野をひろげないことには、全体のボリュームも増えないということ。

これだけ国際協力NGOが増えて、団体間の競合ということも意識せざるをえないので、単に募金や寄付をDMやホームページでお願いすればいいというものではなくなってきた。
NGOが似たような募金システムをつぎつぎにリリースするので、同じようなシステムでいかに他団体との違いを出すか、などに頭をひねらないといけない。
企業のマーケティング活動と似たようなもので、支援者(企業の場合は顧客)を増やすためには、支援したい(企業なら、買いたい)と思わせるようなものを提供する必要がある。
”差別化”というのは、民間企業の専売特許ではないし、NGOのファンドレイジング活動にはマーケティングセンスが必須だろう。
NGOの中には、自分の思いをちゃんと心をこめて伝えればいい、という精神論の人もいる。
が、思いの伝え方の巧拙は重要だし、一人一人と時間をかけて話をして回るわけにも行かない。
限られたリソースの中で同じ時間・費用を投下するのであれば、効率・効果の違いが、結果に大きく影響してくる。

最近増えている募金タイプは、小額を毎月継続的に寄付するタイプ。
いわゆる「マンスリー募金システム」である。
これは自動引き落としというところがポイント。
小額なので負担感もなく、いつの間にか自動的に口座から引き落とされる。
支援者から振り込んでもらうよりは、継続性が高くなる。
反面、会員になるのとは違って、募金を止める時のハードルも低い。
とはいえ、老舗団体ほど高齢化が進んで新規会員が減っているご時世なので、とにかく小額でも幅広く募金を集める方が、資金調達がしやすいはず。
但し、特定のプロジェクト指定募金ではないので、関心のある分野が特定されている人にはあまり向かないと思う。

プランジャパン「マンスリーサポーター」
月々1000円から募金ができる。現在約13,000人が登録。
但し、特定の活動を指定することはできないので、”里親制度”のスポンサーシップよりも活動へのコミットメント度が下がる。
スポンサーシップとマンスリーサポーターとの平均継続年数のデータがわかれば、継続性の比較ができて面白そう。
新規加入と中止数のデータは公表されているが、継続年数のデータは見当たらなかった。
どの団体が一番初めに日本でマンスリー募金システムを導入したのかはわからないが、このシステムは今や日本の国際協力NGOの間で定番になった感がある。

日本国際ボランティアセンター(JVC)「JVCマンスリー募金」
月々500円から募金ができるのが特徴。
1000円という大台ではなく、500円からなら、してみようかな思う人も増えるとは思う。
もう1000人が登録しているそうだ。
口座引落は便利だが、引落手数料は毎回かかるので、JVCの手取り金額がいくらかが気になる。
3ヶ月分、6ヶ月分、1年分の一括払い方式も選択肢はあるんだろうか?
引落作業を行う金融機関が、寄付金代わりに手数料を割り引いてくれれば手取りは増えるが、難しそうな気がする。

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