Red Nose Day ~イギリスの募金キャンペーン 

2007, 03. 22 (Thu) 20:37

イギリスには、超有名なキャンペーン”Red Nose Day”が3月に実施されている。

いろいろ調べてみたところ、”Red Nose Day”は、イギリス大使館サイトでも紹介されている。
イギリス在住者のブログにもよく登場するくらいだから、イギリス人なら誰でも知っているキャンペーンだろう。
テレビ、新聞などのマスコミから、学校やお店などもキャンペーンに参加しているくらいだから、日本の赤い羽根共同募金並みのキャンペーンと言える。

実施主体は、恵まれない境遇にある人々の力になろうという目的でコメディアン達が1985年創設した団体Comic relief
寄付金の60%がアフリカ援助のため(貧困に苦しむ子供達を対象に食べ物や住む場所、教育の提供)、残る40%は自国イギリス向けの援助資金となる。

どうして”Red Nose Day”というのかというと、ピエロが身に着ける赤い鼻がこのキャンペーンのがシンボル。
喜劇や笑いを通して、世の中の恵まれない人々に対する意識をもっと喚起しようという目的で始められたもの。

20年間で3億3700万ポンド(約670億円。1ポンド=200円換算)の募金額になるそうだ。
今年のRed Nose Day 期間中に集まった募金はなんと4千万ポンド。
今の円レートにすれば、100億円近くになる。
日本の赤い羽根共同募金が年160億円前後。
イギリス人口が日本の半分ということを考えれば、Comic Relirf という民間1団体が始めたキャンペーンとしては、すごい寄付金額のように思う。

TVで放送される特別番組では、Comic reliefのコメディが放送される。
コメディとは不謹慎なと思うのが日本人的感覚かもしれない。
しかし、その映像のバックや合間には、アフリカの飢餓や貧困の映像が流れている。
”笑い”と”苦しみ”が同時に存在していることを気づかせるためのイギリス人特有のシニカルさなんだろうと思う。

このRed Nose Dayのことと、バーチャルワールドのSecond Lifeでも、寄付キャンペーンが実施されているという情報は、 Playhousさんからコメントで教えていただきました。
Red Nose Day のことも知らなかった上に、バーチャルな募金キャンペーンというのは二重の発見!
どうもありがとうございました。

Second Life の募金キャンペーンに関する記事によれば、Red Nose Day用のTシャツを仮想通貨の550 Linden Dollarsで販売し、1枚購入するごとに1ポンドがComic Reliefに寄付される。
バーチャル世界の特徴を生かしたもので、バーチャルだとTシャツ販売のための製造・輸送コストは極めて低い。
Tシャツだけでなく、他のキャンペーングッズを作って売ることも、リアルな世界よりもはるかに簡単。
ただし、それを買ってもらうには、リアルと同様に工夫が必要なので、それなりに苦労するようだ。

Second Lifeなら、個人が単にお金を寄付するだけでなく、キャンペーンに参加してチャリティグッズを売ることで、より多くの人から募金を集めることができる。
自己完結的なバーチャル空間からリアルな世界へと、相互につながるところが面白い。
現在、Second Life内で Linden Dollarsを使ってトレードができる参加者は450万人。
参加者が多くなれば、Second Lifeを使って募金キャンペーンを展開するという新しい手法も広がっていくような気がする。

<追記>
Playhouseさんから、追加情報をいただきました。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/technology/4219030.stm

ハリケーン・カトリーナによる被災救援のための募金活動も、過去に行われていました。
被災者のバーチャル追悼碑を建ててそこからyahooのRed Crossへの献金サイトへとんだり、バーチャル募金箱へ仮想通貨Linden dollarsを募金するとリアルマネーに変換されてAmerican Red Cross へ送金されたりする仕組みです。
今やSecond Lifeでの募金活動は、ごく普通になってきたのかもしれません。

2 Comments

playhouse  

ありがとうございます

これまで全然知らなかったジャンルの方に、
興味のもっていただける情報となってとても嬉しいです。
ありがとうございます。

2007/03/25 (Sun) 22:18 | EDIT | REPLY |   

yoshimi  

Second Life には

思いもしなかったような使い方がまだまだあるんだと思います。
仮想世界ではありますが、パラレルワールドみたいにも感じます。
Second Lifeを理解するには、一度、自分自身で探検してみるに限りますね。
いろいろ情報を教えていただいて、ありがとうございました!

2007/03/26 (Mon) 00:22 | EDIT | REPLY |   

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