*All archives*



ベジタリアン
ベジタリアンの種類
日本でベジタリアンというと菜食主義者とでも訳されるのが普通だが、ベジタリアンを分類すれが、必ずしも菜食主義者ばかりではない。
NPO法人で日本ベジタリアン協会というのが設立されているが、その中の分類によれば、ビーガン、ラクト・ベジタリアン、ラクト・オボ・ベジタリアン 、ペスクタリアンがある。

ビーガン(Vegan)またはピュア・ベジタリアン(純粋菜食)。
動物の肉・卵・乳製品(ゼラチンも含む)は食べない上、動物製品(皮製品・シルク・ウール・羊毛油・ゼラチンなど)を身につけない。
ダイエタリー・ビーガンは、食はビーガン的だが、食用以外の動物の利用はOK。
フルータリアンは、植物を殺さない(絶やさない)食品のみを食べる。例えば、リンゴはOKだが、ニンジンはNG。
これだと、葉物とか根菜類とかの木にならない野菜はほとんど食べれなくなる。
ビーガンは、かなりの確固な思想信条がないと続かない。

ラクト・ベジタリアン (Lacto-Vegetarian:乳菜食):
植物性食品と乳・乳製品はOK。牛乳、チーズ、卵を食べる。
欧米のベジタリアンの大半がこのタイプらしい。
ビーガンになるのはかなりの努力と意志の強さがいるが、肉を食べないだけなら、なんとかやっていけそうな気がする。

ペスクタリアン (Pescetarian)、ペスコ・ベジタリアン(Pesco-Vegetarian:魚乳卵菜食):
植物性食品、乳製品・卵、魚介類もOK。
フィッシュ・ベジタリアンとかいうらしい。
お魚OKとなると、日本で言うベジタリアンのイメージからはかなり離れてくる。

デミ・ベジタリアン(デミベジ)、セミ・ベジタリアン、オールモースト・ベジタリアン
ペスコ・ベジタリアンに加えて、鶏肉がOK。
ここまで来るとベジタリアンとは言えないと思うが。

ベジタリアンの本
随分昔に読んだ「ベジタリアンの健康学」(蒲原聖可著、丸善新書)に、あのカール・ルイスも筋金入りの”ビーガン”だと書いてあって、肉食しなくても体力や筋力は付くものだと感心したもの。
この本は新書でコンパクトだが、ベジタリアンの食生活を栄養学的に解説したもので、菜食主義で栄養が足りなくなりました的な間違った食生活をしないのに役立つ。

ベジタリアンの健康学―ダイエットからエコロジーまで ベジタリアンの健康学―ダイエットからエコロジーまで
蒲原 聖可 (1999/01)
丸善

この商品の詳細を見る

海外のベジタリアンは歴史はかなり古そうだが、1908年には英国に本部を置く国際ベジタリアン連合 (IVU)が設立されている。
日本ではそれほど注目されていなかったマクロビオティックが欧米で結構ブームになって、日本にも逆輸入されて最近ではマクロ本を書店でよく見かける。
ベジタリアン的食生活がエキセントリックではなくなってきたのかもしれない。

ビーガンになる人は、動物愛護的精神というか、個人的な思想信条からくる場合が多い気がする。
エリック・マーカス「もう肉も卵も牛乳もいらない!」の原題は"VEGAN The New Ethic of Eating"。まさにビーガンであることは、倫理の世界の問題という。
この本では、大規模な工場方式の養鶏・畜産業の実態を書いている。
だいたい想像は付いていたが、ここまでクリアに書かれてしまうと、肉を食べようという気も起こらなくなる。

そもそも肉や乳製品を作ろうとすると、飼料用に何十キロもの穀物を食べ指さないといけない。
最終的に食べ物として採るエネルギーの何十倍(か何百倍?)のエネルギーを費やしていることになる。

もう肉も卵も牛乳もいらない! もう肉も卵も牛乳もいらない!
エリック・マーカス (2004/06/18)
早川書房

この商品の詳細を見る

エリック・シュローサー「ファストフードが世界を食いつくす」はちょうどO157が日本で流行った頃に出版されていた。
ここでも精肉産業の実態がルポルタージュされている。
最終製品を作り工場や店舗は清潔感に溢れているが、その原材料を作る工場にまで思い至ることはない。それをリアルに書いているので、これを読んでもやっぱり肉は避けたくなる。

ファストフードが世界を食いつくす ファストフードが世界を食いつくす
エリック シュローサー (2001/08)
草思社

この商品の詳細を見る


ベジタリアンの食べ物
こういう本を読んでしまうと、ベジタリアン的生活をした方がいいような気がしてくる。
元から肉製品はほとんど食べないので、肉自体を全く食べないというのも別に大した問題ではないが、乳製品、卵、ゼラチンとなると、食材と料理の方法をかなり見直さないといけない。
そもそも日本は食物自給率が低いためにポストハーベストの問題がある輸入野菜が多いし、国産でも普通の野菜なら農薬と化学肥料は避けられない。
日本の農家でも、自家用消費の穀物・野菜には農薬を使わないとかいう話しもよく聞くし。
ベジタリアン+大量生産方式の食材NGを徹底すると、有機野菜、鳥なら平飼い、牛や豚なら放牧と、生産方式まで確実に把握したものでないと、うかつには食べられない。

最近は、ホームページを探せば生産方式まで載っている通販や宅配が一般化したのでできないことはないが、普通の食材をスーパーとかで買うのと比べて、数倍のコストがかかる。
経済的な点さえクリアできれば、食材調達は難しいことではない。
但し、市販の加工品や出来合いの食品(お菓子とか)に含まれている原材料まで徹底するとなると、かなり調べないといけないし、そうなると手作りするのが一番安心ということになる。

ベジタリアン食生活を徹底するには、肉や卵の代用できる食材を手に入れる必要がある。
「米国発 野菜・果物レポート」によれば、アメリカでは、ベジタリアン食品市場規模が1998-2003年で6億4600万ドルから16億ドルへと、約2.5倍に拡大した、という。
Kraft、Kelloggといった食品大手も、ベジタリアン食品専門の会社を買収していって、ベジタリアンフードをラインナップに加え、肉なしラザニア、スパイシー黒豆バーガーとかというのも売っているらしい。

栄養学の知識なしにベジタリアンをやると、やたら野菜ばかり食べていたりして、無理なダイエットと同じように、栄養が偏ってしまう。
特に、肉を取らないとビタミンB12が不足するらしいが、今はサプリメントが豊富にあるし、自分で料理をしたりして食生活を管理できる人なら、高カロリー・高コレステロール・高炭水化物の食生活よりは、よっぽどマシな食生活になる。
Secret
(非公開コメント受付中)

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
ブログ内検索
最近の記事
最近のコメント
カテゴリー
タグリスト
マウスホイールでスクロールします

月別アーカイブ

MONTHLY

記事 Title List

全ての記事を表示する

リンク (☆:相互リンク)
FC2カウンター
プロフィール

yoshimi

Author:yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵・写真に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

お知らせ
ブログ記事はリンクフリーです。ただし、無断コピー・転載はお断りいたします。/ブログ記事を引用される場合は、出典(ブログ名・記事URL)を記載していただきますようお願い致します。(事前・事後にご連絡いただく必要はありません)/スパム投稿や記事内容と関連性の薄い長文のコメント、挙動不審と思われるアクセス行為については、管理人の判断で削除・拒否いたします。/スパム対策のため一部ドメインからのコメント投稿ができません。あしからずご了承ください。