*All archives*



米国のオーガニックスーパー 「ホールフーズ」
米国のオーガニック食品市場は、日本よりもかなり巨大で、急速に成長しているようだ。
日本のオーガニック食品店といえば、そこらのスーパーに申し訳程度においてあるか、街の小さな自然食品店、小規模チェーン店が中心。

米国のオーガニック専門スーパーといえば「ホールフーズ・マーケット」
調べていて初めて知ったが、ここ数年で急成長している。
元々は1980年に初めた個人経営のオーガニック食品店。
時流を見る眼があったのか、その後、既存の自然食品店を次々に買収して、拡大して行った。
その吸収合併は、まるでかつてのダイエーのようにも思えるが、今ではオーガニック専門スーパーのトップ。
FORTUNEの"100 Best Companies to Work For" ランキングでは、年々ランクを上げていって、2007年には第5位。
従業員数39,000人、店舗数は北米・英国に194店、平均店舗規模は32,000平方フィートと広大な店舗である。
今年2月には、業界第2位のワイルドオーツを買収すると発表して、新たに参入してくる数々のスーパーマーケットチェーンとの競争に備えている。

最近の業績は、9/24/2006時点のデータでは

売上高:$5,607,376,000(約6700億円) (2003年:$3,148,593,000)
営業利益:$319,009,000(約 400億円) (2003年:$175,334,000)
経常利益:$203,828,000(約 240億円) (2003年:$103,687,000)

約3年間で倍ちかい業績アップで好調そうだが、なぜか最近の株価は2006年初頭の頃の85ドルをピークに下落傾向で、5月には40ドル近くまで下がっている。
これは、2007年1~3月期の決算で、最終利益が前年同期比11%減となり、予想を大きく下回ったためらしい。
倍々ゲームのように成長してきたので、多少は成長も鈍化してもおかしくはないと思うが、ナスダックに上場していると、少しでも成長率が鈍化すれば、一気に株価は下がるようだ。

最近の動向は、ダウ・ジョーンズが簡単にレポートしている(”ホールフーズ1-3月期は11%減益、出店コストが圧迫”)。
オーガニックマーケットがニッチではなく、メインストリームの一角に入ってきたので、以前はさほど感心のなかった食品チェーンや総合スーパーも参入し始めて、競争環境が厳しくなるであろうと見込まれるのもあるせいか、株価も冴えない要因に思える。
かのウォルマートも、低価格なオーガニック製品を目指して、既存店ではターゲットから外れていた顧客層を取り込んでいこうとしていると言う。
アメリカは4半期ごとに業績を発表するせいか、株価もそのたびに振れるようだが、米国株式市場が市場最高値を更新し続けているのに、ホールフーズの株価が下がっている。
日本のオーガニック企業に株式投資をしようとしたら、上場企業がなかったので、このホールフーズの株式を多少買うのも面白そうだとは思ったが、この株価はどこまで下がるんだろうか。

”ホールフーズ”で検索すると山ほどヒットするが、店作りという観点からなら、「L.C. News & Report:New Yorkに進出し、ニューヨーカーの圧倒的な支持を得たホールフーズマーケット」というレポートが一番良い。
流通アナリスト鈴木敏仁氏の「高まる健康志向を背景に成長が止まらないホールフーズ」も、市場トレンドがわかりやすい。
他にも「自然に学ぶ世界のグリーンパイオニア 番外編:アメリカのオーガニック・スーパーマーケット」カリフォルニア有機市場(日経新聞と日経トレンディの紹介記事)などいろいろある。
個人ブログだと、Natulive Canadaの「Whole Foods Market」が、カナダのショップのレポートになっている。

米国人の健康志向に劣らず、日本人も健康志向が強いとは思うが、オーガニック市場はまだニッチ。
日本でホールフーズのようなコンセプトのショップを出しても、化学農業主体の国産農産物の価格がただでさえ安くない上に、オーガニック農産物だと、2倍から3倍とさらに高くなる。
価格面がクリアできなければ、顧客層はそうそう広がらないような気がする。
米国は元から農産物が安いので、オーガニックといえども、2割増~3倍までと結構幅があるようだ。
あのウォルマートは非オーガニック農産物の1割高くらいの価格設定を考えていると言われる。
しかし、あまり度を越してディスカウント合戦をやると、不正表示やらが続出しような気がする。
オーガニック食材はそれなりにコストがかかるものだということを理解しておかないと、また化学農業のように効率優先になってしまえば、本末転倒。

Secret
(非公開コメント受付中)

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
ブログ内検索
最近の記事
最近のコメント
カテゴリー
タグリスト
マウスホイールでスクロールします

月別アーカイブ

MONTHLY

記事 Title List

全ての記事を表示する

リンク (☆:相互リンク)
FC2カウンター
プロフィール

yoshimi

Author:yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵・写真に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

お知らせ
ブログ記事はリンクフリーです。ただし、無断コピー・転載はお断りいたします。/ブログ記事を引用される場合は、出典(ブログ名・記事URL)を記載していただきますようお願い致します。(事前・事後にご連絡いただく必要はありません)/スパム投稿や記事内容と関連性の薄い長文のコメント、挙動不審と思われるアクセス行為については、管理人の判断で削除・拒否いたします。/スパム対策のため一部ドメインからのコメント投稿ができません。あしからずご了承ください。