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残留農薬あれこれ
野菜類の消費量が以前の倍以上になっているので、最近は農薬について多少気になりだした。
肉加工品は買わないし、乳製品・お菓子もほとんどは買わないので、添加物の摂取量はそう多くはないはず。
となると、穀物、豆、野菜、卵、大豆原料の豆腐など、農産物の方の農薬と添加物に注意することになる。
残留農薬基準は、有害となる値の100倍の設定になっているので、農家が農薬使用量と時期をちゃんと守っている限りは、そうそう危険なことはない(ようだ)。
農薬やら化学肥料を使わない農業は高コスト。
人件費やら何やらと何でも物価の高い日本では、普通の国産品の2倍以上はする無農薬ものはある種の贅沢品と言える。
それに、有機JASマーク付きの商品がかなり出回っているが、使用を認められている農薬はあるので、必ずしも無農薬であるとは限らないのがややこしいところ。

農薬について知りたければ、農薬工業会の「みんなの農薬情報館」に詳しく載っている。
業界団体なので、自らに不利なことは書いていないだろうが、概略を知るにはちょうどよい。

残留農薬を家庭で落とす方法が載っていて、まず水洗いをすれば、水に溶けやすい農薬は多少は落ちていくようだ。
ただし、気休め程度。かなりの農薬が残っている。
調理方法で効果の高い順に、皮むき、油で揚げる、炒める、ゆでる、となっている。

この皮むきというのは根菜類しかできない(長ネギはできるが)。
根菜類、果物で皮があるものは、必ず皮をむけば良い。
大根の皮とか、皮部分を使うときは生で遣わずに、炒めるたり、加熱すると、かなり農薬が落ちるが、どうしても皮を使いたいのなら、無農薬野菜にするのが一番安全である。

揚げるのは効果が高いようだが、その農薬は油中に流れ出るのか、揮発するのかどっちだろうか。
残留農薬が油に流れ出るのであれば、油を度々使いまわしていると、農薬が濃くなっていくような気がする。

問題は葉もの。
ほうれんそうに限らず、大根やニンジンの葉も同じことだが、葉は丸ごと食べるしかなく、洗っても、いためても、さほど農薬を落とす効果はない。
気になる人は、葉物野菜は減農薬か無農薬ものを買う方が無難だろう。

この農薬工業会の実験では、結果がよく分かるようにと、わざと農薬の溶液に漬けたり塗ったりした野菜や果物を使っている。
でも、普通は、農薬は畑の土中にも滲み込むだろうし、それを土中から野菜が吸収しているような気もする。

注釈として、「(注1)この実験は、結果を明確に把握するため野菜に農薬を添加しておこないましたが、店頭の野菜や果物を材料にした分析とも結果はよく一致しています。それぞれの実験、分析の結果は、日本食品化学学会誌2巻2号pp.97 ~101(1995)、同3巻1号pp.57~63(1996)、同5巻1号pp14~17(1998) に掲載されています。」とある。
残存率の率の部分は似たような傾向かもしれないが、残存量の比較も見ていないと結果がどのように一致しているのかがよくわからない。

国産・輸入野菜や果物の残留農薬検査結果は、厚生労働省や東京都が公開している。

厚生労働省:食品中の残留農薬検査結果等の公表について
平成14年度農産物中の残留農薬検査結果

東京都:残留農薬検査結果
平成17年度の残留農薬検査結果

東京都の残留農薬検査データは、市場に出回っている量と比較して、全体的に検体数が少ない。
それでも、残留農薬の検出が多いのは、きゅうり、ナシ、りんご、レタス、中国産えんどう。
他にも検出されている野菜や果物は多々ある。

上記の厚生労働省の2002年の残留検査結果は全国集計なので検体数は多い。
そのうち、残留農薬が検出されているもので、基準値以上のものは、
  国産品 122,399件中 27件(0.02%)
  輸入品 117,731件中 83件(0.03%)

残留基準が設定されていないものについては、残留農薬が検出された件になる。
  国産品 79,469件中 165件(0.21%)
  輸入品 449,639件中 1,183件(0.26%)

残留農薬が検出された件数だけを見ると(基準値オーバー以下も含む)
  国産品 198,006件中  868件(0.44%)
  輸入品 712,983件中 2,414件(0.34%)

なぜか、残留農薬検出数だけに限って見れば、輸入品の方が国産品よりも検出数が少なかった。
残留量のデータがないので、検出数が少なくても、残留量が多ければ、そちらの方が問題である。

また、国産品の方が、果たして格段に輸入品よりも残留農薬が少ないかというと、残留基準をオーバーした検出件数だけを見ると、格段に少ないというものでもない。
国産品が安全と言ったとしても、残留農薬基準違反の件数の比率が極端に少ないわけではない。
むしろ、国産品でも残留基準違反がこれだけ多いのかという印象を持ってしまった。

「輸入食品監視業務ホームページ」という厚生労働省のホームページがあり、ここには、毎月の「輸入届出における食品衛生法違反事例(速報)」「行政指導により積戻し又は廃棄等した食品等」が載っている。
これは農産物に限らず、冷凍品や加工品、魚介類も対象にしているので、こちらの方が輸入実態に実態に近い情報が得られる。
これを見ると、違反事例は中国からの輸入食品が多いと言えば多いが、他にもアメリカ、台湾、韓国、ベトナム、チリ、ガーナ、オーストラリア、イタリア、カナダ、etc.からの輸入食品の違反事例も多数。
全体の輸入量からみればごく一部といえる輸入食品もあるだろうが、中国産だけは、ほうれんそうやうなぎ、枝豆など、前科が多く、それも度重なっているだけに、中国産=危険というイメージも定着していきそうだ。
輸入品で違反事例が多いということは、食品の安全性基準の違いもあるのだろうが、輸出国の国内製品はどんな状態なのだろうかと考えてしまう。
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クラシック音楽に本と絵・写真に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
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