THE MEATRIX 

2007, 06. 28 (Thu) 01:54

アメリカSF映画「マトリックス」をもじって作られたアニメーション
「THE MEATRIX」(ザ・ミートリックス)

タイトルを見ればわかるが、これはMEAT(肉)をテーマにしたマトリックス風の物語。
このアニメが暴露したかったのは、畜産・養鶏業における大量生産システムの現実。
多くの人は良く知らないか、知っていてもさほど気にも留めないだろうが...。

マトリックスが人間の意識を現実から背けさせたように、主人公のブタLeoが偽の現実の中で幸せに生きていたところに、牛のMoopheusと鶏のChickityが赤い錠剤をLeoに飲ませることによって、彼を現実へと覚醒させる。
本当は、Leoが暮らしていたファームは、多くの豚たちが狭いケージに閉じ込められている不衛生な養豚場だったのだ。
そこから、この畜産システムを作り上げ、家畜たちに偽の現実を見せ続けて、肉や卵の大量生産システムを動かしている黒服の男達との戦いが始まったのである....というストーリー。
映画のマトリックスを見ている人なら、このパロディがすぐに理解できるだろう。
見ていないくても、このパロディアニメが何を訴えているのかはすぐにわかるはず。

このアニメシリーズは、「Meatrix I」「The Meatrix II: Revolting」、「The Meatrix II 1/2」の3部作に分かれている。
主人公がブタLeoは、原作と違って間抜けているところがあるが、マトリックスをもじるとは、なかなかいいアイディア。

これを見てバカバカしいと思うか、このアニメが訴えているメッセージについて多少なりとも考えてみるかは、人によるだろうが、大半の人は、ハハハと笑って終わるのだろう。

このサイトがまず目指しているのは、いわゆる”ヴィーガン”になろうということではない。最終的にはそうなのかもしれないが。
サイトにある参考レシピ集には、しっかり肉を使ったものが載っている。ただし、全てオーガニックなもの。
肉の場合のオーガニックというのは、オーガニック畜産システムとして奨励されている飼育方法・飼育環境で育てられた家畜の肉ということ。
抗生物質を使わないこと、オーガニックな飼料を与えること、アニマル・ウェルフェアを考慮したファームで育てることなどが要件となる。

たとえどんな飼育方法で育てようとも、最後は食肉になるのだから、動物の方にしてみれば結果は同じだが、そこに至るプロセスを改善していきましょう、ということが第一の目的。
多分、肉食否定をすると、多くの人の賛同を得られない。
経済システムも深刻な影響を受けるので、現段階ではこの程度でとどめておくしかないのだろう。
そもそもビーガンはまだまだ少数派。
宗教戒律から肉食をしない(できない)人が多いインドを除けば、永遠に少数派かもしれない。
BSEが発生しても、飼料を変えることで、まだ食べ続けようとするくらい、肉食と人間とは切り離せなくなっている。
飽食・肥満者が溢れる先進国では、マクロビオティックブームなので、にわかにマクロビ信奉者が増えて肉食をしない人が出てくるだろうが、長続きする人はごく一部だろう。

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