前橋汀子 ベスト・コレクション 

2008, 02. 21 (Thu) 18:36

タワーレコードの新譜コーナーで前橋汀子の小品集を偶然試聴したら、思いがけなく気に入ってしまった。
お目当ては別のCDだったが、間違って視聴用CDの番号を設定。
それで、突然、クライスラーの「プニャーニのスタイルによる前奏曲とアレグロ」が耳に入って来た。
この曲は、川畠成道のCDで初めて聞いて以来、私の一番好きなバイオリン小品。
もうバイオリン小品集はいろんなバイオリニストのを持っているし、CDは衝動買いして後悔することも多い。家に帰って熟考することにした。

家に帰って川畠成道のバージョンを聴いてみたし、もしかしたら五嶋みどりのCDに入っているかもしれないと、ラックの置くに埋もれていたCDを探して出してみる。ちゃんと「アンコール」の中に入っていた。やっぱり名曲だから。

聴き比べてみると、やはり五嶋みどりの演奏は素晴らしい。
情感豊かでバイオリンの音色もふくよかで1音1音の音の幅も広かった。

成道さんの演奏も、それだけを聴いていると悪くはないんだけれど、聴き比べると、音の移動が一直線的で音自体に膨らみがなく、線の細い硬い感じがする。
あっさりとした中にもすがすがしさと強さは感じられる演奏ではあるが、もう一つ物足りない。

前橋汀子の演奏は、凛とした力強さがあって、情感過多に陥ることなく、それでいて音の端々に細やかな表現が溢れて、とても気品のある演奏。それにCDジャケットの写真が、とても綺麗。
いつもの張り詰めて研ぎ澄まされた雰囲気の写真ではなくて、優しさと優雅さが溢れていて、とても良い写真だと思う。
最後にオンラインで試聴して、収録されている曲も私好みの曲が多いので、amazonで購入。自宅のステレオで聴くと、やっぱり買ってよかったと納得。彼女の小品集のベスト版なので、選曲もよく練られている。
バッハのシャコンヌがあればよかったけど、ヴィターリの「シャコンヌ」と、ラフマニノフの「ヴォカリーズ」が入っているので満足。


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(2008/01/23)
前橋汀子

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