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国立国際美術館 「30年分のコレクション」展
東京に住んでいる間に、国立国際美術館が千里から中之島に移転していた。
東京ならこのクラスの美術館は23区内にゴロゴロあるが、関西では大阪・京都・神戸・滋賀・奈良に点在していて、そう気軽にあちこち見て回るというわけにもいかない。
関西のメジャーな美術館はほとんど行ったが、この移転後の国立国際美術館は今回が初めて。
千里時代と違って、立派な建物になったが、ほとんどが地下に埋設されているので、建物自体の面白さは楽しめない。
地上部分は、アーチ状の柵が恐竜のアバラ骨になったみたいな形状なので、初めて見る分には面白いが、2度目は全然興味を引かない。
天保山のサントリーミュージアムや兵庫県立美術館は何度行っても楽しいのに(安藤忠雄の設計のせいかな?)、せっかく都心にある美術館の建築がパッとしないのは本当に残念。

チケットはyahooオークションで安く入手できた。初めてオークションを使ったが、美術展の招待券はかなり出品されていて、1000円クラスのチケットだと大体300円前後で落札できる。

中国語の授業が4時からあるので、午後から美術館に入って、2時間ほど美術展を見て回った。
コレクションは地下2階から1階へと時代順に並べられていて、いろんな画風が見れるのが楽しい。
やはり人気のあるセザンヌ、ピカソ、藤田嗣治あたりの絵は人だかりもして、なかなか進まないが、現代物やあまり有名でない画家の展示コーナーは空いている。

まず、全てのコーナーをササッと見て回って、自分の気に入った絵がどれくらいあるか見て
回った。
それから、もう一度地下2階に戻って、今度はゆっくりと見る。
1回目にはあまり良いと思わなかった絵が、なぜか気になったりするので、いつもこういう回り方をしている。

いいなと思った絵は、

藤田嗣治「横たわる裸婦」「婦人像」
 -カフェの絵で有名だけど、線の細さや白の使い方が日本画っぽいような気が。

浜口陽三の作品群。特に「パリの屋根」「14のさくらんぼ」
 -黒の中に浮かびあがるモチーフと微妙な濃淡が妖しげで綺麗。

南桂子の作品群(少しメルヘンタッチかな)
 -浜口陽三夫人で銅版画作家らしい。
 -メルヘンチックで色彩豊か。線が細いせいか、過剰な情緒を排除していて、どことなく緊張感がある。

アンディ・ウォーホル「4フィートの花」
 -大胆な花の構図。花のモチーフの絵はオキーフのが好き。写真ならメイプルソープ。

辰野登恵子「Work82-p-5」

松本陽子「ベイルシェバの荒野」
 -赤紫やピンク系の霧が渦を巻いている。他には何も書かれていないが、この渦だけで十分に躍動感や寂寥感が感じられて、特に好きな絵。

黒田アキ「ヴィーナス」
 -原色の色彩の組み合わせと、デフォルメされた姿がポップアートぽい。

杉本博司「光の教会」
 -光の教会といえば、安藤忠雄の設計。あえてシャープに撮るのではなく、ぼやけてにじみながら差し込んでくる十字架の光に神秘性があるような...。

宮本隆司「九龍城塞」
 -すでに廃墟となった九龍城塞の過去がよみがえるようなリアルなモノクロ写真。

丸山直文「CAL」
 -東南アジアの原生林の自然風。

小林孝旦「Forest」
 -展示会のポスターにも載っていた作品。緑色の色調でまとめていて、白く浮きあがってきているのが、ホタルの光ように幻想的で綺麗。ポストカードがあれば欲しかったけど、置いていないか、完売だったみたい。

杉戸洋「two tree songs」
 大きな2本の木から歌が聞こえてくるような、パッチワークのような楽しい色彩の絵。

久しぶりに美術展に行ったけど、特に日本人の現代画は時代によってかなり流行が変わっているようだ。
全然知らない画家の人たちの絵ばかりだったけど、とっても満足した展覧会でした。
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Author:yoshimi
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クラシック音楽に本と絵・写真に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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