ジュリーニ&ウィーンフィル ~ ブラームス/交響曲第4番 

2008, 07. 05 (Sat) 23:56

アラウのブラームスのピアノコンチェルトの古い録音を探しているときに見つけたのが、カルロ・マリア・ジュリーニのブラームス交響曲第4番。

ブラームスの4番で人気があるのは、カルロス・クライバーがウィーンフィルを指揮した盤。
来日公演の中継で聴いたチェリビダッケのブラームス(たぶんミュンヘンフィル)は、とにかく弦の響きが研ぎ澄まされていて美しく、ゆったりとしたテンポの重厚なブラームスだった。
クライバーのCDはバカ売れしたらしい。
チェリビダッケは生前はCDをほとんど出さなかったので、ライブ録音の海外の海賊版らしきCDしか手に入らなかった。大月楽器という老舗の輸入CD店やTOWER RECORDで探し回ったものだ。
彼の死後、CD全集が出されてブラームス、ベートーベンの交響曲集が正規盤でようやく聴けるようになった。(海賊版でも、録音状態は悪くても演奏としては十分素晴らしいものだったが)

ジュリーニのブラームスは、ウィーンフィルとロスフィルとの2種類の録音がある。
調べてみると、4番はウィーンフィル盤の方が評価は良い。
ちょうどグラモフォンが、ブラームス全集から分売盤が出ていた。カップンリングは「悲劇的序曲」というこれまた重い組み合わせ。
両方とも好きな曲だが、このCDが1000円余りで買えてしまった。
最近は音源の古い演奏を廉価版で出すことが多くなってきたせいか、名演といわれる演奏が手軽に聴けるようになっている。

ブラームス:交響曲第4番ブラームス:交響曲第4番
(2006/11/08)
ジュリーニ(カルロ・マリア)

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ジュリーニの演奏はかなり独特で万人受けはしない。が、一度はまってしまうとなかなか抜けられないくらいに素晴らしい。
テンポは極めて遅く(チェリビダッケよりもまだ遅い)、それでなくとも重厚なこの曲がさらに重々しく感じる。フレージングが明確なので、弦・管の各旋律がよく聴き取れる。
音色自体が美しく、その上よく歌っているので、最後まで飽きることなく聴き入ってしまう。
とても精緻で美的な演奏だと思う。
指揮者の意図が隅々まで浸透しているのがわかって、ジュリーニ以外の指揮者ではたぶんこういう演奏はしないし、できないだろうと思えてしまう。
ジュリーニのブラームスは、ロスフィルとの第1番と特に第2番が良いらしい。
2番は好きではないので、とにかく1番は必ず聴かないと。

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