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ジュリーニ ~ ブラームス/交響曲第1番
第4番交響曲があまりに美しかったので、ジュリーニと今度はロスアンゼルス・フィルの第1番を聴いてみた。
ウィーン・フィルとのCDもあるが、ロスフィルと組んだ演奏の方が評判が良いようだ。

今までは、ミンシュ指揮のパリ管の演奏が一番好きだったが、ジュリーニの演奏も同じくらいに素晴らしい。
ゆったりとしたテンポだが、フレージングが明確なので各パートの旋律の流れが明瞭になり、歌うような流麗さがある。
アメリカのオケは、管楽器の音が強くてあまり好きではないが、このロスフィルはそんな感じはなく、弦楽器が厚くて、バランスが良いような気がする。

第4番の録音はジュリーニが75歳の時だったので、これ以上はないくらいスローなテンポだった。
この第1番の演奏は、67歳の時の録音なので、相変わらずテンポは遅めではあるが、曲のメリハリもよくついているし、最終楽章はテンポをやや上げて一気にフィナーへへ突入。
結構、緊迫感のある演奏だと思う。
最終楽章の冒頭しばらくしてホルンが雄大になって、それから弦が奏でる旋律がとても優雅。さらに、木管が同じメロディを繰り返して...と、今までの重厚さから一変して爽やかにフィナーレへと転換するのが印象的。
それまでがやっぱりかなり重かったからだろうか...。
この最終楽章は何度聴いても、強さと明るさに満ちた壮大な曲なので、第1番の中では特に好きなところ。
そもそもこの第1番は、ブラームスの最初の交響曲でかなりの意気込みが感じられる曲。
諦観に彩られた4番とは曲の性格自体が違うので、演奏も変わるだろうが、どの曲だろうと、ジュリーニの演奏には、重厚な音の響きからにじみ出る風格みたいなものを感じてしまう。

545.jpg

ブラームス:交響曲第1番
  指揮:カルロ・マリア・ジュリーニ
  演奏:ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団

tag : ジュリーニ ブラームス

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こんばんは。
ジュリーニはシカゴからロスフィル時代が最もよかったのではないかと思っています。このブラームスは、ロスフィルの明快さを生かして、かつ厚みのある名演奏じゃないかと。
テンポはゆっくりですが、オーケストラがカラッとしていて胃にもたれません。
ブラームスの1番は名演が多いですが、そのなかでもこの演奏は第一に薦めたいCDです。
シカゴ~ロス・フィル時代のジュリーニ
吉田様、こんにちは。コメントありがとうございます。

ジュリーニの演奏は、アラウやミケランジェリ、ツィメルマンのピアノ協奏曲の伴奏で馴染んでいたので、1960-70年代くらいの演奏は昔から良く聴いていました。

ジュリーニが録音した交響曲の方は最近聴き始めたのですが、おっしゃるとおり、ジュリーニはシカゴ~ロス・フィル時代の録音が良いですね。(といっても、ブラームスとベートーヴェン以外はあまり聴いていないのですが)
ブラームスの第1番を深刻に重苦しく演奏したのは苦手なので、ジュリーニ&ロス・フィルは重たさと明るさのバランスが良いせいか、ぴったり好みに合っていました。この録音はやっぱり名盤なのですね。

ブラームスの交響曲はどれも好きなのですが、シカゴ響と録音しているのは4番(だけだったと思いますが)は、テンポが速くて緊張感があるのは良いのですが、陰翳が薄い気がして、この演奏でオケがウィーンフィルなら、響きが綺麗だろうな~と思ったりもします。
ウィーンフィルと録音した4番の方は、流麗で美しくはあるのですが、テンポが遅くて、聴いていると集中力が緩みそうになるので、繰り返し聴くのはちょっとつらいものがあります。(チェリビダッケもスローテンポですが、こっちは緊張感がかなりあるので大丈夫なのですけど)

ジュリーニのシカゴ響BOXセットは半年くらい前に買ったのですが、ブラームス、ベートーヴェンだけ聴いて残りは未聴のままなので、これも聴いてみないといけませんね。
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クラシック音楽に本と絵・写真に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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