ベートーヴェン/バガテル集 

2008, 08. 20 (Wed) 01:28

ベートーヴェンのバガテル集はピアノ小品集。
ピアノ・ソナタを作曲する過程で、結局は最終作品には使わなかった曲をまとめて出版している。
あの「エリーゼのために」 (実はテレーゼのために、というのが正しいらしい。ベートーヴェンの乱筆のせいで読み誤ったと言われる)もそのバガテルのひとつ。
ベートーヴェンのバガテルには、「エリーゼのために」以外に、「7つのバガテル op.33」「11の新しいバガテル op.119」「6つのバガテル op.126」がある。
ピアノ小品とはいえ、中期から後期のソナタ作曲時に生まれたバガテルは、書法も構成も初期の作品と比べて、格段に構造的になって、構成も複雑。
メロディも後期の作品ほど内面的な感情がより強くなり、バガテル(「ちょっとしたもの」「つまらないもの」)というにしては、味わい深いものがある。

バガテルを録音しているピアニストは少ないが、ブレンデルが幸いまとめて録音したCDを出している。
ブレンデルらしく、過度な感情表現を抑えた端正なピアノだが、小品とはいえバガテルにはソナタの小宇宙のような面があって繊細さも力強さも備わっている。
ベートーヴェンの心の中からこぼれ落ちてきたものが十分に伝わってくる、とても品の良い演奏。
他にアレグレットやロンドなどの有名なピアノ小品も収録されている。
いつもグイグイと精神的に迫ってくるピアノ・ソナタやコンチェルトばかり聴いているので、このバガテ集を聴くと、ほっと一息つける感じがする。

Beethoven: Bagatelles Opp.33, 119 & 126; Für Elise; Rondo in C; Allegretto in C minor; Klavierstück in B flatBeethoven: Bagatelles Opp.33, 119 & 126; Für Elise; Rondo in C; Allegretto in C minor; Klavierstück in B flat
(1997/11/25)
Alfred Brendel

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