秋の夜長に聴くピアノ小品 

2008, 09. 25 (Thu) 14:05

秋の夜長に聴くピアノは、静やかで叙情的な小品集で。

ラローチャ「モンポウ・リサイタル」

モンポウの有名な小品がコンパクトに詰め込まれている。
有名な「内なる印象」「密やかな音楽」「歌と踊り」(抜粋)など。
モンポウの曲は、詩的で繊細であるが、南国の情熱が仄かに漂っている。
モンポウと知己のあったラローチャのピアノは、知的でメロディアス。

モンポウ・リサイタルモンポウ・リサイタル
(1997/05/25)
ラローチャ(アリシア・デ)

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「内なる印象」の哀歌第1番は、ジャズピアニストのリッチー・バイラークが編曲して、ピアノ・トリオで弾いている。
編曲といっても、バイラークの場合は原曲のモチーフをもとにしてはいるが、自らのオリジナル曲を作るかのように、創造的なもの。ジャズとはいえ、かなり理知的で硬派な曲づくり。

哀歌(紙ジャケット)哀歌(紙ジャケット)
(2003/05/21)
リッチー・バイラーク・トリオ

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グリーグ「抒情小曲集」

極寒の地の作曲家グリーグのこの曲集は、モンポウと違って、北欧の自然を感じさせる冴えた透明感がある。
なぜかロシアの大ピアニスト、リヒテルとギレリスが揃ってレコーディングしているのが不思議。
20数曲づつ弾いているが、選曲が少しだけ違う。
グリーグと同郷のノルウェーのピアニスト・アンスネスは、彼らよりはるかに若く、気負いのない自然さと透明感がある。

グリーグ:抒情小曲集グリーグ:抒情小曲集
(2002/07/26)
アンスネス(レイフ・オヴェ)

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キース・ジャレット「The Melody at Night, With You」

慢性疲労症候群から回復してカムバックした時の録音。
彼のピアノソロは「ケルン・コンサート」などが有名だが、彼の若い頃のピアノソロは弾く方も、聴く人間も非常な集中力と緊張感が必要で、元気なときにしか聴けない。
それに対してこのアルバムは、訥々と一音一音を紡ぐように、シンプルだが情感溢れる美しい旋律がゆったりと流れる。
彼のオリジナル曲はほとんどないが、曲の趣きを揃えているので曲の流れはとても自然。
曲も演奏も内省的で、静まりかえった肌寒い夜にひとりで聴くためのアルバム。

The Melody at Night, With YouThe Melody at Night, With You
(1999/10/19)
Keith Jarrett

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