ル・サージュ&ブラレイのモーツァルト/2台のピアノのためのソナタ 

2008, 11. 05 (Wed) 20:15

「2台のピアノのためのソナタ ニ長調」は、フランス気鋭の中堅ピアニストであるエリック・ル・サージュ&フランク・ブラレイによるモーツァルトの2台と4手のためのピアノ・ソナタ集の収録曲。
この曲は、2台のピアノで弾く曲の中では最も人気がある曲で、ペライア&ルプー、ピーター・ゼルキン&シフなど、多くのピアニストが録音している。
なかでも、このル・サージュ&ブラレイの演奏は、その表現力の高さと繊細さ、音色の美しさでは素晴らしいものがある。

録音に使ったのは、現代のスタインウェイではなく、1874年製と1877年製だという。
ブラレイのベートーヴェンのピアノ・ソナタ集で聴いたときに感じたけれど、この年代物のスタインウェイは、フォルテピアノよりは豊かな響きだが、現代のスタインウェイのようなゴージャスで煌びやかな響きではなく、音色はややかすみがかったところがあり、まろやかな余韻を響かせるピアノ。
残響の長さも理想的で、特に高音部の響きはうっとりするほど上品で愛らしく美しい。

クラシックなスタインウェイの響きが、この優雅で愛らしいモーツァルトのこの曲には、とてもよく似合っている。
柔らかいタッチと優しく奥ゆかしさを感じさせる音色で、くるくるとよく表情の変わる2人のピアノが対話したり、独り言をいったり、一緒に歌ったりと、とても楽しく活気に溢れている。

例えていうなら、子供時代のとても愛らしくて人気者だったマリー・アントワネットが、ウィーンのシェーンブルン宮殿で、侍女たちや子犬たちと楽しそうに遊んでいるような情景が浮かんでくる。
自然と笑みがこぼれる優雅で優しさに溢れた演奏である。
この曲を聴くたびに、モーツァルトはなんて素敵な音楽を残してくれたんだろうと思う。

モーツァルト:2台と4手のためのピアノ・ソナタ集モーツァルト:2台と4手のためのピアノ・ソナタ集
(2006/10/25)
ル・サージュ(エリック)&ブラレイ(フランク)

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どうして1枚組みのCDなのに3000円もする値段がついてるの?と思ったら、国内レーベルのリリースだった。
なぜか1曲目の「2台のピアノのためのソナタ」だけは、HMV・mora・ituneで全楽章をダウンロードできる。

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