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ル・サージュ&ブラレイのモーツァルト/2台のピアノのためのソナタ
「2台のピアノのためのソナタ ニ長調」は、フランス気鋭の中堅ピアニストであるエリック・ル・サージュ&フランク・ブラレイによるモーツァルトの2台と4手のためのピアノ・ソナタ集の収録曲。
この曲は、2台のピアノで弾く曲の中では最も人気がある曲で、ペライア&ルプー、ピーター・ゼルキン&シフなど、多くのピアニストが録音している。
なかでも、このル・サージュ&ブラレイの演奏は、その表現力の高さと繊細さ、音色の美しさでは素晴らしいものがある。

録音に使ったのは、現代のスタインウェイではなく、1874年製と1877年製だという。
ブラレイのベートーヴェンのピアノ・ソナタ集で聴いたときに感じたけれど、この年代物のスタインウェイは、フォルテピアノよりは豊かな響きだが、現代のスタインウェイのようなゴージャスで煌びやかな響きではなく、音色はややかすみがかったところがあり、まろやかな余韻を響かせるピアノ。
残響の長さも理想的で、特に高音部の響きはうっとりするほど上品で愛らしく美しい。

クラシックなスタインウェイの響きが、この優雅で愛らしいモーツァルトのこの曲には、とてもよく似合っている。
柔らかいタッチと優しく奥ゆかしさを感じさせる音色で、くるくるとよく表情の変わる2人のピアノが対話したり、独り言をいったり、一緒に歌ったりと、とても楽しく活気に溢れている。

例えていうなら、子供時代のとても愛らしくて人気者だったマリー・アントワネットが、ウィーンのシェーンブルン宮殿で、侍女たちや子犬たちと楽しそうに遊んでいるような情景が浮かんでくる。
自然と笑みがこぼれる優雅で優しさに溢れた演奏である。
この曲を聴くたびに、モーツァルトはなんて素敵な音楽を残してくれたんだろうと思う。

モーツァルト:2台と4手のためのピアノ・ソナタ集モーツァルト:2台と4手のためのピアノ・ソナタ集
(2006/10/25)
ル・サージュ(エリック)&ブラレイ(フランク)

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どうして1枚組みのCDなのに3000円もする値段がついてるの?と思ったら、国内レーベルのリリースだった。
なぜか1曲目の「2台のピアノのためのソナタ」だけは、HMV・mora・ituneで全楽章をダウンロードできる。

tag : ブラレイ モーツァルト

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クラシック音楽に本と絵・写真に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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