クラシック音楽向きのヘッドフォン AKG K240Studio 

2008, 12. 05 (Fri) 17:52

今使っているヘッドフォンは、AKG K240 Studio。
モニタリングヘッドフォンというタイプだけれど、モニタリングというだけあって、流れてくる音に変な色がついていない。
クラシック音楽を聴くには良いと評判の機種だったので買ったもの。

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クラシック音楽用のヘッドフォンというのは、手ごろな価格で性能の良い製品がなかなか見つからない。
比較して試聴した2万円前後のオーディオテクニカの機種は、オープンスタイルで装着感はとても良かったが、音がポップスに向いてる音でスカスカシャカシャカ。クラシックには明らかに不適。音を聴いてすぐにパスした。
良かったのはSennheiser。クラシック向けとしても定評があるだけあって音がクリアで響きも伸びやかで厚みがある。
Sennheiserでも良いかなと思ったくらい。でも、デザインがとてもいかつくて気に入らず、K240Sの倍くらいの価格だったこともあって、パスしたけれど。
K240Sは定価23000円くらいで実売は15000円前後とハイエンドの入門機種としては良いと思う。
ただし、AKGはモデルチェンジをしているので、今K240Sが手に入るかどうかはわからない。

AKGはオーストリアの老舗メーカー。クラシック用のヘッドフォンに強いと定評がある。
何よりデザインが洒落ていて、日本製品とは違うセンスの良さがある。
K240Sは音の分離もよく、特に中音域から高音域は非常に良い音がする。高音は特に繊細で綺麗。
逆に、低音域がもこもこするので、オーケストラの低音域の音などは鮮明には聴こえないと言われるが、エージングでかなり改善できたような気がする。
ピアノの音を中心に聞くので、元からそういう点はあまり気にはならないが、この低音を許容できるかどうかが、K240Sの選択基準になると言われている。
ジャズのベースの音ももやもやっとするかもしれないが、ピアノをメインに聴きたいのなら大した問題はないと思う。
K240Sは、音楽の音以外にCDに録音されている音をよく拾ってくる。
ライブ録音の時のいろんな雑音やピアニストの声(ハミングしたり、唸っている人が結構いるので)、ペダリングのドタバタなど、再現性は良いと思うが、これが気になる人はK240Sは避けた方が良い。

K240Sの欠点は、ヘッドフォンのイヤパッドがビニール製のため、通気性が著しく悪いこと。
夏に使っていると、すぐにじんわりと汗がついてしまう。
冬でも部屋の中は暖かいので、やはり汗ばんでしまう。通気性の良い布製にしてほしいとは思う。
上位機種は布製のイヤパッドだが、イヤパッドだけで、ちょっとしたヘッドフォンが1つ買えるくらいの価格がするので、品質と価格は比例するものなのだ。

もう一つ気になることは、K240Sはセミオープンスタイルなので、耳にぴったりと装着して聴かないといけないが、長時間つけているとこめかみあたりに圧迫感を覚えて、頭が痛くなってくること。
K240Sはかなり頑丈なつくりなので、耳の周辺にかかる圧力が強いためだと思うけれど、頭の大きな人だとかなりつらいかも。
時々ヘッドフォンをはずして休憩すれば良いことなので、音楽を聴くには支障はないけれど、できれば店頭で試着してみた方が良いと思う。

夜中に気兼ねなく音楽を聴こうと思えば、ヘッドフォンを使うしかないが、ヘッドフォンだとステレオを聴いている時よりも、いろんな音が聴こえている。
ヘッドフォンの方が、音が耳に近いので、集中して聴けるということもある。
ステレオとヘッドフォンだと、同じCDを聴いていても、音楽の印象が変わることがあるので、ヘッドフォンだけで聴くことはせずに、必ずステレオでも聴いている。やっぱりスピーカーの音で聴く方が、曲全体の雰囲気がわかりやすい。

ヘッドフォンの性能がよくても、聴こえてくる音自体は、上流にあるオーディオ機器の性能に依存するので、ヘッドフォンばかり高価なものを買っても意味がないそうだ。
言われてみればそれもそうで、ヘッドフォンが音を良くしてくれるわけではない。
今は英ARCAMのアンプとプレーヤーを使っていて、クラシックに強い欧州製品同士でAKGとは相性が良いみたい。
ヘッドフォンもハイエンド製品がかなり出回っているが、オーディオは上を見ればきりがない世界。
先に自分の耳と感性を鍛えておかないと、機械の性能についていけない気がする。

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