小曽根真 ~ ガーシュウィン/ラプソディ・イン・ブルー 

2008, 12. 19 (Fri) 19:01

ジャズピアニスト小曽根真が弾くガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」。
大植英次指揮大阪フィルハーモニー交響楽団の伴奏で、2008年にコンサートで演奏したライブ映像が、ニコニコ動画にUPされている。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3030160

このところ、マントヴァーニ&カッチェンのガーシュウィンばかり聴いていたので、やはりオーケストラ伴奏は物足りないところがあるが、それは仕方がないとして、指揮者の指揮ぶりが結構面白い。
タクトだけでなく、全身と表情を使って指揮しているので、まるで七変化をみているようだ。そのパフォーマンスでも結構見せ場を作ってくれている。
指揮者がこんなに目立ってもいいのだろうかという気がしないでもないけど、客席からは指揮者の表情が見えないからかまわないのだろう。こういうのは映像でしか見れない特典だと思う。

小曽根真は、珍しいことにタキシード(なんだろう。たぶん)を着て弾いている。
20年前に初めて聴いたときから大分経っているけど、多少太ったかもしれないが、彼は童顔なせいか昔のイメージと大きくは変わっていない気がしてくる。
彼は、ジャズピアニストだとしても、テクニックも表現力もしっかりしているので、安心して聴ける。
羽のように柔らかなタッチでトロ~ンとした響きを出すところはとても上手い。
ピアノの煌びやかな音色が華やかで、響きのコントロールも上手い。
ちょっとしたフレーズでも、ちゃんとジャズらしく弾いている。これはクラシックのピアニストにはちょっと真似できないところ。ガーシュウィンらしさが溢れているピアノ。
彼は、ジャズピアノといっても、情念のべたつきのないスマートなピアノを弾く。オーケストラをバックにして弾くと、彼のピアノがとても良く映える。

見所はピアノソロによるカデンツァ。即興で弾いているんだろうけど、ジャズクラブでライブを聴いているような気がしてくる。全く素晴らしいの一言。
高度なテクニックと表現力を持ったジャズピアニストが弾くと、クラシックのピアニストでは引き出せないものを鮮やかに音にして聴かせてくれる。
クラシックのピアニストが弾くガーシュウィンはきりっとした品の良さがあるけれど、ジャズピアニストが弾くガーシュウィンには洒落っ気があって、それぞれ違った魅力がある。両方とも聴くことができるなんて、とても贅沢なことだと思う。

ここ数年リリースされている彼のCDは好みに合わないのでほとんど聴いていないけれど、このライブ録音かスタジオ録音のガーシュウィンがリリースされたら必ず買おうと思うくらい、小曽根真の弾くガーシュウィンは素敵だった。

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