ゼルキン ~ ブラームス/ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ 

2009, 01. 19 (Mon) 20:45

ルドルフ・ゼルキンは、ブラームスのピアノ変奏曲のなかで、「ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ」だけを弾いていたようた。
1979年のスタジオ録音と1957年ルガーノでのライブ録音が残されている。
響きにこだわるようになった晩年のゼルキンの演奏よりも、1950年代の演奏の方が好きなので、今回聴いたのは、ルガーノのライブ録音。

Beethoven: Piano Sonata No. 23 in F minor Op. 57 Beethoven: Piano Sonata No. 23 in F minor Op. 57 "Appassionata"; Brahms: Händel Variations Op. 24 and others
(2007/03/27)
Johann Sebastian Bach、

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1957年のルガーノライブでこの曲を弾いたゼルキンの演奏は、陰影が薄く細部の抒情表現はかなりあっさりしている。
ブラームス独特の渋みや抑制した感情からこぼれ出てくるような抒情が薄いが、変奏によっては躍動感や軽やかさが強い。ゼルキンの弱音は柔らかく優しいが、響き自体はしっかりしている。
ゼルキンが弾くヘンデルバリエーションは、感情が素直に表現され、全体的に明るさや輝きが強いとても健康的な演奏。
特に素晴らしいのは最終変奏とフーガ。最終変奏は、速いテンポで力強く弾き込み、明るさと歓喜が溢れている。聴いていて、輝きが感じられるほど。
続いて弾くフーガは、力強さがあるが、どこかしら優美な感じさえする気品がある。
ブラームスの曲にしては、抒情性については結構あっさりとしたところがあるが、ゼルキンの曲に対する実直さが伝わってくるような演奏。
ライブ録音だったからかもしれないが、ゼルキンの演奏は外部へと広がっていく開放性と明るい輝きで覆われていて、聴いていて心が晴れやかになってくる。

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