ジョン・コルトレーン 『バラード』 

2008, 12. 30 (Tue) 09:36

夜中にほっと一息ついたときに、コーヒーでも飲みながら、たまに聴きたくなるのがコルトレーンの「バラード」。ジャズを聴く人にはとっては、今さらいうまでもない名盤。
トランペットとサックスは苦手だというのに、コルトレーン(フリージャズの世界に入る前までの)は不思議とすんなりと聴ける。

バラードバラード
(2003/04/23)
ジョン・コルトレーン

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このバラード集には8曲が収録されているが、他のコルトレーンのアルバムと違って非常に聴きやすい曲が多いので、ジャズ入門にと勧める人が多いのも良くわかる。
ピアノ曲ならおそらくビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デビー」が推薦盤のNo.1でしょう。
ずっと昔、ジャズ歴何十年の人が、最初に聴くならと、この「バラード」と「ワルツ・フォー・デビー」のCDを親切にもコピーしてくれた。それを聴いてとても良かったと思ったので、自分でCDを買いなおしたのだった。

 -Say It (Over And Over Again)
 -You Don't Know What Love Is
 -Too Young To Go Steady
 -All Or Nothing At All
 -I Wish I Knew
 -What's New
 -It's Easy To Remember
 -Nancy (With The Laughing Face)

”Say It”が穏やかな雰囲気でこのアルバム中最も美しい(と思う)旋律の曲。
”You Don't Know What Love Is”も好きな曲。歌詞を見ながら曲を聴いていると、まるでレイモンド・チャンドラーの小説のような雰囲気がする。
ソニー・ロリンズも「サキソフォン・コロッサス」というアルバムで同じ曲を録音しているけれど、全く雰囲気が違うので聴き比べてみるとスタイルの違いが出ていて面白い。ロリンズの方は極端に言えば、ミッキー・スピレイン的(?)とでも言うか、情念がまとわりつくような演奏。
「サキソフォン・コロッサス」自体は躍動感があって聴くのが楽しい曲が多いので好きなアルバムとはいえ、”You Don't Know What Love Is”だけは、コルトレーンで聴くに限る。

コルトレーンのバックでマッコイ・タイナーが弾くピアノは、柔らかく華やかで叙情漂う響きがとても美しく、このアルバムの雰囲気にぴったり。

コルトレーンのアルバムの中で、他に聴きやすいものは「デューク・エリントン & ジョン・コルトレーン」。
ほとんどの曲がエリントン・ナンバーなので、「バラード」ほどにメロディアスな旋律は少ないが、エリントンのピアノも聴けるというところが貴重。
曲自体はあまり好きなタイプではないので、そう頻繁に聴きたいとは思わないけれど、コルトレーンが30歳近く年上のエリントンに合わせて、いつもと違って穏やかな演奏をしているというのがまた珍しい。

デューク・エリントン&ジョン・コルトレーンデューク・エリントン&ジョン・コルトレーン
(2000/03/16)
デューク・エリントン&ジョン・コルトレーン

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2 Comments

くま  

つのだ☆ひろさんも

お邪魔します。
私も「バラード」好きです。「ぶらり途中下車の旅」で、
つのださんが聴いているのを観て、早速買いました。

>You Don't Know What Love Is

一人でグラスを傾け・・・そんな感じですね(^^)。
また来ます。

2008/12/31 (Wed) 12:59 | EDIT | REPLY |   

yoshimi  

You Don't Know What Love Is、素敵な曲ですよね

くま様

コメントありがとうございます。

あのつのださんも「バラード」を聴いていたのですね。
走り続けたコルトレーンが、ふと立ち止まって安らいでいるような雰囲気がして、多くの人がベストにあげるアルバムだというのは、良くわかります。
私はジャズはもっぱらピアノソロかトリオを聴くのですが、数少ない例外がコルトレーンのこのアルバムです。

>一人でグラスを傾け・・・そんな感じですね(^^)。
本当にそうですね。私は”You Don't Know What Love Is ”を聴くと、いつもチャンドラーの小説にぴったりだと思ってしまうのです。

2008/12/31 (Wed) 15:58 | REPLY |   

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