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ビル・エヴァンス 『Waltz for Debby』
年末の慌しいときに、クラシックを聴く精神的余裕とエネルギーがないときは、ジャズ・ピアノをぼ~と聴くととても落ち着く。
こういうときは綺麗なピアノの音で聴きたいもの。

ビル・エヴァンスは、「Waltz for Debby」をピアノ・トリオとピアノ・ソロの両方で録音している。
最も有名なのは、このジャケットのCD。ビル・エヴァンス・トリオ(ベースはスコット・ラファロ、ドラムはポール・モチアン)による演奏で、1961年6月、ヴィレッジ・ヴァンガードでのライブ録音。

Waltz for DebbyWaltz for Debby
(1990/10/17)
Bill EvansScott LaFaro

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収録曲は10曲。別テイクの曲がいくつかあるので、実際には7曲。
品の良い美しい曲がほとんどで、特に「My Foolish Heart」、「Waltz for Debby」が素敵。
「My Foolish Heart」は、エヴァンスのピアノで聴くと、とりわけ美しいバラード。
「Waltz for Debby」は姪っ子のデビイに捧げられた曲。
この愛らしい旋律を聴いたことがある人は多いはず。
明るく優しさに溢れた旋律と、軽やかで楽しそうに弾くエヴァンス。デビィに対する愛情が伝わってきそう。
「Waltz for Debby」は他のアルバムでも何度も録音されているけれど、この録音がベストと言われている。

<収録曲>
1. My Foolish Heart
2. Waltz for Debby [Take 2]
3. Waltz for Debby [Take 1]
4. Detour Ahead [Take 2]
5. Detour Ahead [Take 1]
6. My Romance [Take 1]
7. My Romance [Take 2]
8. Some Other Time
9. Milestones
10. Porgy (I Loves You, Porgy)


エヴァンスのピアノ・ソロ・バージョンで「Waltz for Debby」を聴くなら、1956年の録音でやや音が古めかしいけれど、国内盤のソロ・ピアノ集に収録されている。
全部で11曲収録。録音年はまちまちでも、全てエヴァンズのピアノ・ソロ。
まるで語りかけるように優しく抒情豊かに歌っている。
線は細くても、ハーモニーの響きは厚みがあって美しく、知的で洗練されたリリカルなピアノ。
本当にため息がでそうなくらいうっとり。
「Waltz for Debby」も良いけれど、それにも増して良いのが「Danny Boy」。
「Danny Boy」は、自分の元を去った息子を想う親の切ない心境を歌った曲で、哀しさと明るさが交錯した不思議な雰囲気が漂っている。
エヴァンスは10分近く弾いているけれど、時間の長さを全く感じさせない。
ジャズが全くNGな人はともかく、綺麗なピアノ曲が好きな人なら、エヴァンスのリリカルで美しいピアノ・ソロは一聴の価値あり。

Waltz for Debbie-Evans SoloWaltz for Debbie-Evans Solo
(2002/06/21)
Bill Evans


<収録曲>
1. Waltz for Debby
2. Lucky To Be Me
3. Peace Piece
4. In Your Own Sweet Way
5. Danny Boy
6. Medley: My Favorite Things/Easy to Love/Baubles, Bangles and Beads
7. When I Fall in Love
8. Everything Happens to Me
9. All the Things You Are
10. I Loves You, Porgy
11. Love Is Here to Stay

※このCDは日本限定盤なので、すでに廃盤。HMVで試聴だけはできる。
※エヴァンスのソロ・ピアノ集(2巻)が別にリリースされているが、このCDとは曲目が違っていて、「Waltz for Debby」や「Danny Boy」などは収録されていない。

tag : ビル・エヴァンス

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(非公開コメント受付中)

こんにちは。

ビル・エヴァンスは好きなんですよ!

僕の知っている数少ないジャズ・ピアニストの中では彼が一番好きです。
なんともいえない落ち着きというか、安らぎを感じるです。

ところでJAZZは好きなんですが、ここのところほとんど聞いていません・・・


yoshimiさんのブログを初めて知ったのが、今秋のこと。
以来毎日読ませていただいていますが、かなり聞き込んでこられた蓄積と文体の「正確さ」「深さ」に関心することしきりです。

僕がピアノ曲をそれなりに聞いていれば、どれほど共感を持って読めたかと思うと残念でなりません。
今後はピアノにも視野を広げたいなと思っています。
エヴァンスのリリカルなピアノはとても素敵ですね
よんちゃん様、こんにちは。

よんちゃんさんも、エヴァンスが好きなんですね!リヒテルといい、マントヴァーニといい、いろんなところで接点がありますね。

>なんともいえない落ち着きというか、安らぎを感じるです。

本当にその通りです。旋律や音の響き自体はシンプルなんですが、ハーモニーが美しく、端正でリリカルなとても品のある弾き方だと思います。まるで語りかけているかのようで、心に染み入るピアノです。

ジャズは20年以上前に小曽根真を初めて聴いてからの付き合いですが、本格的に聴き始めたのは5-6年前からです。ジャズにとても詳しい人が近くにいたので、いろいろ教えてもらいました。
最近エヴァンスを聴き直すと、以前よりも深く感じることが多くて、やはり素晴らしいピアニストです。もう一度持っているCDを全部聴いてみようと思っています。

私の文章は結構思い込みが強いと思いますが、自分がその時どう感じたかを分析して記録するために書いているところがあって、読んで下さっている方がその文章から何か感じるものがあるのであれば、それだけで嬉しいと思っています。

私は音楽の好みがかなり偏っているので、知らないピアノ曲が山ほどあります。いろんなピアニストで聴いてみたいと思う方なので、狭く深くというタイプなのでしょう。
好きなピアニストは今後はそんなに増えていかない気がしていますので、今年はもう少し守備範囲を広げて、近現代や米国・英国・ロシアあたりの音楽をいろいろ聴いてみたいと思っています。
初めまして!
yoshimi-san
初めまして!
Waltz for Debby を検索した結果、こちらのブログに辿り着きました。

>私の文章は結構思い込みが強いと思いますが
これって、一番重要なポイントですよ!
私は、yoshimi-sanに負けず劣らず思い込みが激しいですよ!
これからも、よろしくお願いします。
TBしました。
思い入れを持つのはとても大事ですね
yuhotoさん、はじめまして。
コメント、トラックバック、ありがとうございました。

音楽(に限らず、本や絵とかでも)、思い入れを持てるものを見つけると、とてもうれしくなりますね。
ピアノが好きなので、いろんなピアニストの演奏を聴いていますが、ピタっと自分の感性と合うピアニストに出会った瞬間は本当に最高。
ジャズピアニストはいろいろ聴きましたが、エヴァンスの他に、リッチー・バイラーク、ブラッド・メルドー、大西順子、辛島文雄のピアノが好きです。

今後もよろしくお願いします。
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yoshimi

Author:yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵・写真に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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